2012年9月29日
奥秩父:日帰り
両神山:クサリ天国、八丁尾根で修行。

山歩き1年目は富士山。
2年目は槍ヶ岳と日本三大急登の黒戸尾根(甲斐駒ヶ岳)。

これまで年ごとに分かりやすい目標を立てて、体力など準備万全な状態でそれぞれ無事に達成してきた。
そして来年は北アルプス大キレットに挑戦してみたい。

【大キレットとは】
北アルプス(飛騨山脈)の南岳と北穂高岳の間で切れ落ちた痩せた岩稜帯。
国内の一般登山ルートでは危険も伴い難易度が高いとされています。


トイレ/駐車スペースのある八丁トンネル登山口から登ります。


そこで、高度感やクサリ場、岩場歩きの修行として、比較的近場の両神山『八丁尾根』を歩きに行った。

事前リサーチにより、八丁尾根は岩場のアップダウンが多く、クサリ場も連続するとの情報を得ている。
滑落事故も少なくないだけに慎重に挑む事にしよう。

八丁トンネル駐車場まで車で移動。
綺麗なトイレで用を足し、登山届を出していざ出発だ。

登り始めて数分。
さっそくクサリ登場。

これは事前リサーチ通り、本当にクサリ場が多そうな気配がプンプンする。
八丁峠を過ぎて八丁尾根に出ると、いよいよ本格的なクサリ天国の始まりだ。

登りでは握力温存のため、極力クサリを握らない。


登りでは握力温存と岩登りの練習も兼ねて、極力クサリを使わずに登る。
手で体を引き上げると握力がすぐ疲れてしまいそうなので、手はバランスを保つ程度にして足で体を押し上げるようにする。

何気に読んだハウツー本の情報が本当なのか検証するいい機会だ。(私にとっては本当でした)

ただ、濡れている岩場は滑りやすく、足場を確保するのに難儀してしまう。
面倒になって「強引に行ってやれ!」と、強行突破すること多し。

多分にして、この軽率さが命取りになるのだろうな・・・。
「焦らず確実に」を心がけねば。


木漏れ日の爽やかなクサリ場。


岩場のクサリ場を登ってピークで青空を拝み、木漏れ日の爽やかな樹林帯へと下る。
そしてまたクサリ場を登る。

これを何度か繰り返しながら順調な足取りで両神山(剣ヶ峰)に到着。
丁度昼時と言う事もあって狭い山頂は昼食を楽しむ登山者で過密状態だ。

混み合っていても山頂で食べたい気持ちは私も一緒。
狭いながらも場所を確保して、最近すっかりはまっているカップラーメン(チリトマトヌードル)を楽しむ事にする。

山頂は残念ながらガスのため景観はゼロ。
しかし私の中では、このガスでぼんやりしている雰囲気が、両神山らしい幻想的なイメージにピタリとはまる。

そんな両神山とチリトマトヌードルを堪能していると、ガスが流れて「晴れた!」「見えた!」と騒がしくなった。
何だかんだ言っても青空が覗き、景色が広がると嬉しくなるのは私も一緒。

アップダウンの多い八丁尾根。


程良く山頂も楽しんだところで、八丁尾根を引き返す。

通常、下山時の方が行動時間は短くなるのだが、アップダウンの多い八丁尾根では行きも帰りもさほど時間は変わらない。
しかも登りの時と下りの時のクサリ場は、別の山道に来たかのように感覚が全く違って面白い。

「一度通ったから楽勝だろう」と思う気持ちを引き締めつつ、登りの時と同様にアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を下げてゆく。
足場を移動する際に膝を岩場にぶつけて「はうッ!」と、地味に痛い思いをしたものの、足を滑らせて強打、捻挫など怪我することなく八丁トンネル駐車場まで無事に下山することができた。

怪我もしなかったし、クサリ天国での修行山行はまずまずの出来か。
ただ、これまでの山歩きでは使っていなかった『動き』が多かったせいか、何だか筋肉痛の予感。

本日の写真

八丁トンネル。

さて、登りますか。

いきなりクサリ。

霧の中の光。

分岐点。

八丁峠。

幻覚を見せてくれそうなキノコ。

この辺りからクサリ場が連続します。

木の根っこを登るとクサリ場。

小ピークを登り下りしながら進みます。

登れや登れ。

またクサリが垂れてる。

行蔵峠(行蔵坊ノ峰)。

ガッツリ下ります。

霧の木漏れ日。

木漏れ日の爽やかなクサリ場。

西岳。

何気に秋の様相。

あれが両神山か。

龍頭神社奥社。

細尾根が続きます。

ありがたきクサリ。

ピークっぽいぞ。

東岳。

毒っぽいキノコ満開。

またうっすらガスの中へ。

濡れていて滑りやすい。注意だ。

ぎゅいん。

両神山(剣ヶ峰)に到着。

両神山山頂に羽虫大発生。

両神山頂でチリトマト、頂きます。

山頂が晴れたッ!

こんな所に発見。

青空に映える岩稜。

イイひねり具合だ。

これから戻る八丁尾根。

登りと下りでは感覚がまるで違う。

下りはクサリを大活用。

足を滑らせないように。

下れや下れ。

テン場っぽいスペース発見。

戻ってきました行蔵峠。

夜な夜な動いてそうな枯木。

なかなかの見晴らし。

八丁峠まで戻ってきた。

迫る巨石。写真では伝わらず。。。

駐車場が見えてきた。

無事に下山。帰り道にお月さんを拝みます。

本日の山行情報

単独行/日帰り/ハイキング/マイカー登山

両神山(りょうかみさん)
標高1723m
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

八丁トンネル駐車場[着] 09:05 - [発] 09:05
 ↓ 40分 
八丁峠[着] 09:45 - [発] 09:50
 ↓ 35分 
行蔵峠[着] 10:25 - [発] 10:25
 ↓ 10分 
西岳[着] 10:35 - [発] 10:35
 ↓ 60分 
東岳[着] 11:35 - [発] 11:35
 ↓ 35分 
両神山[着] 12:10 - [発] 12:45
 ↓ 80分 
行蔵峠[着] 14:05 - [発] 14:05
 ↓ 35分 
八丁峠[着] 14:40 - [発] 14:40
 ↓ 35分 
八丁トンネル駐車場[着] 15:15 - [発] 15:15

行動時間:5時間30分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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