2015年2月21日
奥秩父:日帰り
小倉山:シーズン前のざぜん草を眺めて近所を散策。

右手に見えるのが小倉山。


快晴なので近所を散策。まだ時期的に早いと思うが、ざぜん草群生地のある小倉山周辺を歩いてみる。

小倉山は自宅から目と鼻の先で、それこそ数分歩けば麓まで行ける位置にある。しかし、ざぜん草を見られる『玉宮ざぜん草公園』や登山口は尾根を挟んで反対側になるため歩けば1時間程かかる。多少強引に尾根に乗ってしまえば直接山頂まで行ける気もするが、正規の山道を利用した方がよさそうだ。それに近所の散策も兼ねて小倉山周辺を歩くには良い機会だ。

まずは小倉山の麓をぐるりと周って『玉宮ざぜん草公園』に向かう。

この付近は桃源郷として古今和歌集でも詠まれており、そのまま桃の産地にもなっている。それだけにいたる所に桃畑が広がり、花のシーズンには見事な景色を楽しめそうだ。そんな桃畑の合間に延びる林道を散歩感覚で進む。

小倉山の麓をぐるりと周って『玉宮ざぜん草公園』に到着。さすがにこの好天では歩きたくなるのか、私の他にも数組の登山者が訪れていた。

ざぜん草群生地は樹林帯で北側に位置している事もあって残雪はもちろん、場所によっては小川の表面はガリガリに凍っている。「この様子ではざぜん草を見られないか・・・」と思いきや、木道脇には座禅始めのざぜん草が雪面から顔をのぞかせていた。

周囲の雪を溶かしてざぜん草登場。


木道も整備されています。


獣害対策用の電気柵には注意。

つやつやでムチムチなざぜん草もあれば、目覚めたばかりなのかもっさりしたざぜん草もある。開花(?)していなくとも、周囲の雪を溶かして伸びるその様子からは、春の到来を感じさせてくれる嬉しさがある。

【ざぜん草豆知識】
約25度まで発熱する事で周囲の雪を溶かし、真っ先に顔を出す春先の花。達磨大師の座禅する姿に見立てて『達磨草』とも呼ばれる。そして、臭い。(※達磨大師が臭い訳ではありません)


ざぜん草群生地を過ぎて、そのまま小倉山へと向かう。木漏れ日が雪面を照らす山道は実に爽快で、近所の散歩にしては贅沢な気分に浸りながら小倉山山頂展望台に到着した。

展望台から拡がる景色には、富士山、赤石山脈(南アルプス)等が颯爽と並ぶ。塩山駅の側にある孤山『塩ノ山』も存在感をアピールしている。これまた散歩がてらにしては贅沢な景色だ。

耳を澄ませば鳥のさえずり、微かな風の音、日に照らされた雪解けの音、そして、こだまする工事車両の爆音。・・・まあ、街の側だから。

好天下の雪道は気持ちがいい。


小倉山の展望台。


展望台からの景色。

軽くパンを食べて、稜線伝いに上条峠へ向かう。途中にある上条山周辺は、短い区間とは言え急勾配で滑りやすいため注意が必要だ。何事もなく上条峠の林道に到着。ここから上条地区へと下れば、もう自宅付近となる。

その前に途中にある『甲州民家情報館』に立ち寄ってみる。

甲州民家情報館は宿泊体験のできる立派な茅葺屋根の古民家で、この日は味噌作りイベントがあって賑やかな様子だ。室内も綺麗に管理されており囲炉裏もカマドもあって雰囲気は抜群。普通に宿泊施設として利用したいくらいだ。通りすがりなのに甲州おばあちゃん(?)による薬膳カレーも御馳走になってしまい、すっかりホクホク顔だ。

ココだけ積雪タップリ。


宿泊体験もできる甲州民家情報館。


素敵なカマドもあるよ。

帰る途中には桃農家さんと立ち話しつつ、充実の小倉山周辺散策を終えた。

今回はざぜん草の時期には少々早かったので、また日を改めて散歩に行ってみよう。それはそうと、やっぱり開花すると達磨大師の臭みは増すのかしら。(※達磨大師が臭い訳ではありません)

漫画的山行記録

快晴なので近所の山『小倉山』を歩きに行きます。

『小倉山』の麓にはざぜん草公園があり、まだ時期は早いですが少しは見れるかも。

では出発。

右手に見えるのが小倉山の尾根です。登山口のあるざぜん草公園はあの尾根の反対側にあります。

正面に颯爽とした白根三山を見ながら歩きます。

小倉山の麓をぐるりと回ります。

この辺りから取り付いて尾根に乗れば山頂まで行けそうですが、正規の山道を利用します。

富士山がチラっ。

可愛らしい鏝絵(?)。

VIP席に空きあり。

花の時期になると桃の花が見事だそうです。

玉宮ざぜん草公園はこちら。

玉宮ざぜん草公園です。駐車場あり。

駐車場から少し歩けばざぜん草の群生地があります。

木道が整備されています。この時期は滑りやすいので注意。

早くもざぜん草です。

つやつやでぷっくりしてます。

こちらはまだ寝起きっぽい。

日陰は凍っています。

木道で滑らないように。

つん。

目覚めかけ。ざぜん草は約25度まで発熱する事で周囲の雪を溶かします。

日が差して快適に散策できます。

ごらんの通り獣害対策用の電気柵に注意。

さて、ざぜん草を見終わったので小倉山に登ります。

まずは上部に見える尾根に乗ります。

北側なので積雪はありますが好天で快適。

雪面がキラキラしててイイでしょう。

尾根に乗りました。

しばらく歩くと山頂が見えてきます。

はい、小倉山です。

富士山。

甲府盆地。塩ノ山も存在感をアピール。

鳳凰三山に白根三山。右端に甲斐駒ヶ岳も。

日当たりのよいベンチで休んでいこう。

麓にある『町田製パン』の『塩の山あんぱん』を食べます。
ん?小倉山であんぱん・・・。

はっ!!

小倉山だけに小倉あん?!

どちらにしても、この手の発見は恥ずかしいので胸の奥にしまっておきます。

休憩後は稜線伝いに上条峠方面へ向かいます。

大蛇の鱗のよう。

この辺りは急斜面があるので注意。

日当たりの悪い箇所には積雪があります。

上条山。プレートはゆびてる作(誰?)。

上条山からの下りは急なので滑らないように。

ざぜん草公園へ戻る場合は平沢集落方面へ。

上条峠の休憩所です。

上条峠。何故かココだけ積雪タップリ。

林道伝いに下って行きます。

ここから多少のショートカット可能でした。

正面には富士山。

ゲートがあります。当たり前ですが開けたらちゃんと閉めましょう。

ゲートからしばらく下ります。

甲州民家情報館に立ち寄ってみます。

甲州民家情報館は古民家を再生して利用されています。

立派な茅葺屋根です。

日当たりのよい縁側も気持ちいい。

味わいのある小物も。

本日は味噌作りイベントが行われていました。

ステキなかまどもいい雰囲気。

かまどからの木材煙を茅葺等に充てる事で腐敗処理されて耐用年数がたかまります。

通りすがりでしたが薬膳カレーを御馳走になりました。

ごちそうさまでした。

甲州民家情報館は体験宿泊も可能です。
詳しくはこちら。
http://ienamihozonnkai.blogspot.jp/

さて、もう少し歩きます。

ねこ。

この辺りは桃畑が広がっていますが、昔は棚田だったそうです。

桃の花の時期までもう少し待つべし。

小田原橋のバス停まで戻って散歩終了。今日も大菩薩嶺が綺麗に見えてます。

いい感じで散策出来ました。

おわり

漫画的山行記録
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本日の山行情報

単独行/日帰り/ハイキング/自宅から徒歩

小倉山(おぐらやま)
標高955m
上条山(かみじょうやま)
標高996m

本日のスケジュール

神金郵便局[着] 08:35 - [発] 08:35
 ↓ 70分 舗装道路
ざぜん草公園[着] 09:45 - [発] 09:45
 ↓ 40分 
小倉山[着] 10:25 - [発] 11:05
 ↓ 40分 
上条峠[着] 11:45 - [発] 11:45
 ↓ 35分 林道/舗装道路
甲州民家情報館[着] 12:20 - [発] 13:40
 ↓ 60分 舗装道路(立ち話あり)
小田原橋(バス停)[着] 14:40 - [発] 14:40

行動時間:4時間5分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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