2015年1月29日
小金沢(大菩薩)連嶺:日帰り
大菩薩嶺:甲州市民として。

稜線上の雷岩からの景色。


千葉県から山梨県甲州市に引越した。

人とのご縁により、一般的な賃貸情報には出回らない一風変わった一戸建てが新たな住まいとなる。引越してからまだ日は浅いものの、日を追うごとに周辺環境にも馴れ、荷ほどきや家の片付けがようやく一段落した。

引越しの荷物が片付くまでは、ヨメから発せられる「山?行けば」の無表情発言に「や、止めときます」とすっかり自粛ムードになっていた私。この発言を前にして平然と出掛けられる程の強いハートを持ち合わせてはいないのだ。しかし、引越しが一段落した今、もう解禁だろう。先日誕生日を迎えたヨメとともに、バースデイ山行の意味合いも含め、甲州市民として一発目の山歩きに出発だ。

甲州市民としては、やはり甲州市内にある山にご挨拶として登っておきたい。そこで、目的地は自宅のベランダからも眺められる大菩薩嶺に決定した。天気予報は快晴。平日で仕事の都合もあるため早目の下山を予定している。

好天を狙って早朝から登りはじめて昼過ぎに下山。
そして、仕事。

こんな事が出来るのも新天地の環境のおかげだ。




冬期通行止めのため、丸川峠分岐駐車場から歩きます。


早朝起床すると予報通りの星空。風も無いに等しいほど穏やかで、出発前から早くも山歩き日和の予感がする。

準備を整えて車で出発。

本日のスケジュールは上日川峠から唐松尾根で大菩薩嶺を目指す定番ルートを歩く。ただ、上日川峠までの林道は冬期通行止めになっているため、ゲート手前にある丸川峠分岐駐車場から歩かなければならない。登り下りでプラス2~3時間程度か。

そう考えているうちに丸川峠分岐駐車場に到着した。自宅を出発してからまだ10分足らず。ようやく車内が暖まってくる程度の時間だ。千葉県在住時は少なくとも2~3時間の移動時間が必要だったと言うのに、これも引越しのおかげだ。ビバ、引越しッ!

平日のため当然かもしれないが、周囲には誰もいない。身支度をしてひっそりと出発した。

数日前に降った雪は溶けてしまったようで、山道には全く雪が無い。自宅から眺めて「積雪があるのは上日川峠から上の辺りだろう」との当てずっぽうな予測は満更外れでもなさそうだ。それでも空気は冷たく、土はパリパリと引き締まっている。

全面アイスバーン。積雪があった方がありがたいのだが。


上日川峠まで夏道同然と思っていたところ、アイスバーンになっている箇所が多くなってきた。この標高でのアイスバーンは、積雪のある山道よりもたちが悪い。場所によっては地面が露出しているのだが、アイゼン装着が適切な程に滑りやすい。

ここは面倒臭がらずにアイゼンを装着。アイゼンを効かせながら、上日川峠の『ロッヂ長兵衛』に到着した。

常駐の管理人が居るのか一台だけ車は停まっていたが、周辺から人の気配は感じられない。当然ながら登山者の姿などない。それなのに、上空は真っ青な完全無欠の快晴で絶好の山歩き日和。こんな状況を独占出来てしまうのが平日山行の醍醐味とも言える。

ここからは『福ちゃん荘』を経由して、積雪の山道を唐松尾根伝いに登ってゆく。

木々から覗く青空が清々しく、冬期特有の澄んだ空気感も心地好い山歩き日和。


木々から覗く青空が清々しく、冬期特有の澄んだ空気感が心地好い。久し振りの山歩きだが体調は万全で、呼吸を乱さず登ってゆける。しかし、同行のヨメは調子が上がらない様子。どうやら最近購入した革製登山靴が、まだ足に馴染んでいないようだ。

足馴らしで無理は禁物。樹林帯が途切れた見晴らしの良い場所で昼食休憩をとる事にした。

ほぼ無風の快晴で、目の前には芙蓉(ハスの美称)峰とも呼ばれる富士山が鎮座している。その白く美しい山容には溜め息が漏れてしまう。超富士山だ。(何て残念な言い回し・・・)


芙蓉(ハスの美称)峰とも呼ばれる富士山。


塩山駅近くのパン屋『まるや』のバターロール。美味い!


折角なので稜線まで登ってみます。

絶景を眺めながらお腹を満たしたところで、今回の山行はもう充分に満足できた。好天を狙っていつでも来れるといった余裕もあるのだろうか。それでも、折角なので稜線上の雷岩まで行ってみる。

稜線上の雷岩へ到着してもほぼ無風の好天。上空も穏やかなようで、深い色合いの青空に飛行機雲が乱れずスーッと延びている。気温も上がりこれ以上無い快適な状況だ。

このまま気分よく稜線上を歩いてゆきたい気持ちに駆られるが本日はここまで。行程を記した登山届けも出しているし、仕事をするため予定通り下山しなければならない。

淡々と(渋々と)下山する。

稜線上でもほぼ無風の好天。最高。


帰り際には、山行後の欠かせないイベントとなっている温泉へ。好天の平日に山歩きをしている事もそうだが、平日の昼間から温泉に浸かる背徳感がまた格別なのだ(マニア?)。丸川峠分岐駐車場から少々下ったところにある『大菩薩の湯』は、甲州市民であれば入浴料は何と半額。ビバ、甲州市民ッ!

ただ、『大菩薩の湯』はボイラー工事のため、3月頃まで休業中。代わりに自宅から徒歩圏内の塩山小田原温泉『塩山荘』(入浴550円)で汗を流し、居眠り運転する機会もなく数分で帰宅した。

甲州市民になって初の山歩き。これまでに比べて大幅に環境が変わった事もあって、新鮮味のある山行となった。基本的に放浪タイプの私は、何処に住んでもそれなりに楽しめる性格ではあるが、今回の環境はなかなかの好印象、満足度も高得点だ。また、甲州市民の特典として、市営バスは何処まで乗っても300円均一と聞いている。バスを利用して金峰山、甲武信ヶ岳方面を歩くのも悪くない。ふむ、そうなると縦走もしやすそうだぞ。

・・・ふふふふふ。(妄想中)

さて、お仕事。

漫画的山行記録

このたび、山梨県甲州市に引越しました。

家の片づけも一段落したところで、甲州市民として山歩きに出かけます。

目的地はやはり大菩薩嶺(甲州市:旧塩山市)です。

丸川峠分岐駐車場からスタート。

自宅からこの丸川峠分岐駐車場まで、何と車で10分程度。
甲州市民ならではです。

まだ日が昇っていない寂しげな山道を進みます。

寒そうなお地蔵さん。この時期にその装備では猫背にもなるわ。

上日川峠まではアイスバーン箇所が多数あります。

アイゼンが無ければツルツル過ぎて危険。

積雪はなく氷剥き出しなのでツルツルです。

朝の白根三山(右から北岳、間ノ岳、農鳥岳)。

朝の甲斐駒ヶ岳。

上日川峠のロッヂ長兵衛に到着。人の気配なし。

快晴の中、福ちゃん荘へ向かいます。

福ちゃん荘に到着。人の気配なし。

唐松尾根伝いに上部に見える稜線まで登ります。

この傷って・・・プーさん?

おおおっ!超、富士山!

ほぼ無風で快晴。
最高です。

富士山を見ながら昼食タイム。

ペロリと完食。塩山駅近くのパン屋「まるや」は私のお気に入りです。

先日、誕生日だった酒飲みのヨメにスキットルをプレゼント。景色が映り込む程にピカピカです。

もう満足したのですが、せっかくなので稜線上の雷岩まで登ります。

稜線までもう少しです。

稜線上の雷岩に到着。

富士山をバックに倒れ込む甲州市民(ヨメ)。

快晴で甲府盆地が一望できます。

昼の白根三山。

ふう、甲州市民になったんだなぁ・・・。

仕事があるため、大菩薩嶺にも大菩薩峠にも行かずに下山します。

途中でたっぷり目のトイレ休憩。

上日川峠のロッヂ長兵衛まで戻ってきました。相変わらず人の気配なし。

無事に駐車場まで下山しました。

帰りは、甲州市民は半額で入浴できる『大菩薩の湯』へ。

しかし、ボイラー工事のため3月頃まで休業中。

代わりに自宅から徒歩圏内の塩山小田原温泉『塩山荘』で日帰り入浴(550円)でサッパリしてから帰ります。

居眠り運転をする暇もなく数分で帰宅。

さて、仕事しますか。

おわり

漫画的山行記録
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本日の山行情報

複数人山行/日帰り/ハイキング/マイカー登山

大菩薩嶺(だいぼさつれい)
標高2057m
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

丸川峠分岐駐車場[着] 06:40 - [発] 06:40
 ↓ 110分 
上日川峠[着] 08:30 - [発] 08:45
 ↓ 145分 途中、昼食休憩あり
雷岩[着] 11:10 - [発] 11:25
 ↓ 85分 途中、たっぷり目のトイレ休憩あり
上日川峠[着] 12:50 - [発] 12:50
 ↓ 85分 
丸川峠分岐駐車場[着] 14:15 - [発] 14:15

行動時間:7時間5分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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