2015年2月1日
山梨の山:日帰り
塩ノ山:軽く散策して温泉。そしてお肉。

塩山市街地越しに富士山が見えます。


本日は快晴。この好天下で早朝から山歩きに出掛けたいところだが、毎月第一日曜に開催される『かつぬま朝市』を覗いてみる。住んでいる地域のイベントなのだから一度は見ておきたい。

9~12時まで開催している『かつぬま朝市』は、食べ物あり、お菓子あり、雑貨あり。他にもジャンル不明の出店者もいて、実に楽しそうで活気に溢れていた。「最近、塩山に引越して来ました」と話すと、色々と地元話を聞かせてくれて、少なくともこの場の方たちからは移住者に対して歓迎ムードを感じられる。

一通り見て回り、日向ぼっこしながら購入したパンやおやつを頬張る。さて、お腹も満たされて一歩きしたくなってきたぞ。

塩山駅のすぐ側に、ぽっこりと盛り上がった山が見える。『塩山』の地名由来にもなっている『塩ノ山』だ。標高が低く、遊歩道も整備されている『塩ノ山』は、午後から軽く散策するには打ってつけだろう。散策後は麓にある塩山温泉に入るのも悪くない。

そうと決まれば、日の昇りきった昼過ぎからの山歩きスタートだ。




旅館脇にひっそりと遊歩道入口があります。


塩ノ山遊歩道入口は、塩山温泉の旅館脇にひっそりとあった。油断すると見過ごしてしまう程度の存在感で、県外市外から塩ノ山目指して訪れる方はいないだろう雰囲気だ。

遊歩道に入るとそれなりに整備されており、所々に休憩所も整備されている。そして、木々の合間からは塩山市街地越しに富士山の頭が見える。

『塩ノ山』は小さいながらも孤山として「四方から見える山」→「しほうのやま」→「しおのやま」となったのが由来とされている。そして、この地域は『古今和歌集』にて歌われており、桃源郷(理想郷)として扱われているそうだ。(※由来はや解釈には諸説あります)

なるほど、すぐ麓に温泉もあって富士山の見えるこのロケーションは確かに良い環境かもしれない。ただ、『桃源郷』は言い過ぎな気が・・・。

20分程で山頂に到着。樹林帯なので大パノラマとまではいかなくとも、この気軽さで見れる景色としては十分な眺望。天気が良いから桃源郷的要素も数割増しだ。

泥だらけではありませんが場所によってはヌルヌルします。


蝶ネクタイのおしゃれ地蔵。


塩ノ山山頂。古今和歌集の歌が掲げられています。富士山も見えますよ。

【古今和歌集で歌われる塩ノ山】
『志ほの山 差出の磯に住む千鳥 君が御代をば 八千代とぞなく』
「塩ノ山に近い差出の磯(笛吹川のとある断崖)に住むチドリも、天皇の治世が永遠であることを祈って鳴いてますよ」との意味で、塩山の情景を詠んだらしい。よし、ひとつ賢くなった。
(※解釈には諸説あります)


帰りは西麓にある向嶽寺、秋葉神社に立ち寄って軽い散策終了。少々軽過ぎる気もするが足早に塩山温泉へ向かう。実はこの温泉の方がメインだったりもする。

塩山温泉『宏池荘』の公衆浴場は入浴料400円。


塩山温泉『宏池荘』の公衆浴場は入浴料400円。泉質は抜群に良く、「石鹸が洗い流せていないのか?!」と思えるほどに滑りのあるツルツル系の温泉だ。そのせいか、女性に人気があるようで、女湯からは塩山熟女たちのうら若き乙女ばりの声が聞こえてくる。
※浴室は滑りやすいので注意してください。

ツルツルになって帰宅すると、『かつぬま朝市』で知り合った方から連絡があった。どうやら猟でイノシシが捕れたらしく、山ほどのイノシシのモツ煮とその場で削いだ生肉をドカッと頂いた。

山歩きつながりで狩猟にも関心があるため、いかにしてこのお肉を美味しく頂くか考えどころだ。料理センスまるで無しの私(自覚あり)としては、おぞましい味付けの代物ができないように注意しなければな・・・。

漫画的山行記録

休日の昼過ぎ。
買い物ついでに散歩してきます。

行き先は『塩山』の地名由来にもなっている塩ノ山。

塩ノ山は塩山市街地の中心にある小さな孤山です。

塩山温泉の通りに遊歩道入口があります。油断すると見過ごしてしまいます。

こんな感じです。軽い散歩には最適。

この青空。散歩日和です。

分岐点にいたお地蔵様。

蝶ネクタイのおしゃれ地蔵も。

マッタリと登ってゆきます。

第一の休憩所。響かせて健康になろう。

塩山市街地の向こうには富士山。

第二の休憩所。再度、響かせて健康になろう。

もうそろそろ頂上。

妖怪ポスト(?)が見えたら山頂に着いたも同然。

塩ノ山山頂(554.7m)です。

最後の響。

『古今和歌集』にて、めでたい歌として詠まれています。

来た道を下って向嶽寺に寄ってみます。

立派な向嶽寺。

お隣の秋葉神社。

公衆トイレの横にはレトロな代物。

散歩は終了。

帰り際に塩山温泉の公衆浴場にも寄って行きます。

入浴料400円。ツルツルの泉質です。

サッパリして帰宅しました。

おわり

漫画的山行記録
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本日の山行情報

単独行/日帰り/ハイキング/マイカー登山

塩ノ山(しおのやま)
標高556m

本日のスケジュール

遊歩道入口[着] 12:30 - [発] 12:30
 ↓ 15分 
塩ノ山[着] 12:45 - [発] 12:55
 ↓ 10分 
秋葉神社[着] 13:05 - [発] 13:10
 ↓ 5分 
向嶽寺[着] 13:15 - [発] 13:20
 ↓ 5分 舗装道路
遊歩道入口[着] 13:25 - [発] 13:25

行動時間:35分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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