2013年12月15日
奥多摩:日帰り
日の出山:金比羅尾根をしゅらしゅしゅしゅ。

しゅらしゅしゅしゅ~っと行けるあきる野市の金比羅山。


「こんぴら船々、お池にはまぁってしゅらしゅしゅしゅ~♪」

10年以上前に聞いて、いまだに耳に残っている民謡『金毘羅船々』。
四国は香川県に総本宮がある金刀比羅宮を題材にした民謡で、音だけのうろ覚えだったので改めて調べてみた。正しくは以下の通り。

『こんぴら船々、追風(おいて)に帆かけてしゅらしゅしゅしゅ~』

香川県はもとより、四国では馴染みのある民謡らしいので、試しに愛媛出身のヨメにも歌わせてみる。

「こんぴら船々、お池に・・・」

まあ、予想はできた。

こんなうろ覚えエピソードと関連のある、東京都あきる野市の金比羅山を歩きに行った。



みっちり寝過ごしてからの出発。
武蔵五日市駅から登山口に着く頃には日は昇りきっていた。

夕方までには帰らなければならないので、しゅらしゅしゅしゅと(急いで)登ろう。

金比羅山に到着。

もう着いた?!

と言っても標高468mで、山道と言うよりも整備された道路なのでこんなモノだろう。

【こんぴらさん】
香川県に総本宮がある金刀比羅宮(ことひらぐう)は、『こんぴらさん』と呼ばれ親しまれています。この場合の『さん』は、いわゆる『山』ではなく敬称としての『さん』です。
また、金比羅、金毘羅、琴平と書かれる事もあります。


金比羅山の琴平神社。


山頂に鎮座する琴平神社に参拝して、このまま金比羅尾根伝いに日の出山を目指す。

帰りの移動時間も考えると、日の出山まで行くのは厳しいだろうか。寝過したのは痛かったな・・・。
何にしても行けるところまでしゅらしゅしゅしゅと(早足で)行ってみよう。

金比羅尾根には所々に小さなピークがあり、それぞれ巻き道が用意されている。本当にちょっとしたピークのため、ピークを踏もうが巻こうが時間的には大差ない。
それでも、少しでも時間短縮したい私は全て巻いてゆく。

ここまで誰ともすれ違わず、気は急いても木漏れ日の心地よい静かな山歩きを楽しめている。
購入したばかりの登山靴『エスハチ』の履き心地も、今のところまずまずだ。

そんな中、マウンテンバイク(自転車)の集団が落ち葉を舞いあげながら下りてきた。

うわ、ちょっと楽しそう。

マウンテンバイクにまたがっているのは、意外にも『若い』とは言い難いお歳のアクティブ中年だ。
すれ違う時はさすがに減速しつつも、颯爽と走り去っていった。

人が少なく山道も快適な金比羅尾根なら、こんな楽しみ方もできるのだな。後に調べると、MTB乗りには有名なコースだったらしい。
ただ、登山者とすれ違う時はちょっと大変そうだ。

傾斜も緩やかで快適な金比羅尾根。


快調に歩いていると、いつの間にか日の出山は目前まで迫っていた。
そして最後の急な階段を一息に登りきって日の出山に到着。

山頂は老若男女問わず、和気あいあいと賑わっている。
御岳山、大岳山など周囲の見張らしが良く、特に東側に位置する都内方面の眺望がイイ。山名の通りに日の出を拝みたくなるような山頂だ。

日の出を日の出山山頂から眺めるのも悪くなさそう。
機会があればやってみよう。

見晴らしの良い日の出山山頂。


周囲の山々はこんな感じで見えます。


東側には東京都内が見えます。ここから日の出も見てみたい。

昼食兼、良質な水分補給に数個のミカンを食べて、早々と下山の途に着く。
早足でここまでやってきたが、寝過ごしたツケはまだ返せていないのだ。
下山もしゅらしゅしゅしゅで(迅速に)いかねば。

下山は日向和田駅へと向かう。
駅から駅へと縦走できるのは電車利用の特権だ。

そして何よりも、この下山道の途中には琴平神社がある。
金比羅山に登って金比羅尾根を歩いてきたのだから、ここを外す手はない。

本日2社目となる琴平神社に参拝。


順調に日の出山を下り、本日2社目となる琴平神社に参拝。
ここには多数の招き猫が奉納されており、商売繁盛祈願に訪れる参拝者も多いとか。

御利益にガッツリ期待して、私ももれなく祈願する。(ダメな例)

その後、日の出山登山口まで無事に下山した。
予定より若干遅れたが、許容範囲の内に日向和田駅に到着する事ができて満足だ。

地元のお土産物色も忘れず、地酒と地元農家のお婆ちゃんが漬けたタクアンを購入。
奥多摩名物の蒸かしたて『へそまんじゅう』をホフホフと頬張りながら帰宅した。

琴平神社に始まり琴平神社に終わった今回の山行。
脳内で『しゅらしゅしゅしゅ~♪』と何度歌ったことか。

【オマケ:民謡『金毘羅船々』】
こんぴら船々、追風(おいて)に帆かけてしゅらしゅしゅしゅ
まわれば四国は讃州(さんしゅう)那珂の郡(なかのごおり)象頭山(ぞうずさん)金毘羅大権現、一度まわれば♪


奥多摩といったらへそまんじゅう。1個105円也。

漫画的山行記録

武蔵五日市駅から金比羅尾根を歩いて日の出山まで行ってきます。

あまり時間が取れなかったのでサクッと周回してきます。

なのに寝過して慌てて出発。

武蔵五日市駅からスタート。

ここを曲がって金比羅山方面へ。

登山口。

奥多摩の山っぽい雰囲気です。

流れ弾にビクビクせず歩けそうだ。

お天道様に照らされる椿。

金比羅公園の展望台へ。

展望台からの景色です。

琴平神社で参拝します。

金比羅、金毘羅、琴平と書かれる多くは、香川県に総本宮がある金刀比羅宮が由来となっています。

気軽に来れて散歩には良さそうな山でした。

金比羅尾根伝いに日の出山を目指します。

急ぎ足で移動中。

「信じて進め」ってこと?

真っ青な空。

獣害対策の網が設置されてます。

日の出山が見えてきた。

麻生山を巻いて通過中。

見晴らし台、と言うほどの見晴らしでも・・・。

日の出山への最後の階段。結構、急です。

急ぎ足で日の出山に到着。

日の出山から見える山々。

東京方面の見晴らし。ここから日の出を見てみたい。

ここまで歩いてきた金比羅尾根です。

日の出山は老若男女問わず賑わっている人気の山です。

こんな山道、嫌いじゃない。

梅ノ木峠。

せっかくなので三室山には寄ってみよう。

三室山。えーと、特に感想はないです。

本日二社目の琴平神社。

ひっそりと石鳥居。

日の出山登山口に到着。写り込むトイレがイケてない。

予定より若干遅れましたが無事に下山しました。

遅れてもコレは欠かせません。

奥多摩と言えば、そう。へそまんじゅうです。

蒸したてでうま~い。

日向和田駅に到着。

お疲れ様でした。

おわり

漫画的山行記録
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本日の山行情報

単独行/日帰り/ハイキング/電車・バス登山

金比羅山(こんぴらさん)
標高468m
日の出山(ひのでやま)
標高902m
詳細(外部リンク)
三室山(みむろやま)
標高646.9m

本日のスケジュール

武蔵五日市駅[着] 09:40 - [発] 09:40
 ↓ 50分 舗装道路
金比羅山[着] 10:30 - [発] 10:30
 ↓ 115分 
日の出山[着] 12:25 - [発] 12:40
 ↓ 45分 
三室山[着] 13:25 - [発] 13:25
 ↓ 35分 
登山口[着] 14:00 - [発] 14:00
 ↓ 30分 舗装道路
日向和田駅[着] 14:30 - [発] 14:30

行動時間:4時間35分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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