2014年1月1日
八ヶ岳:2日目
行者小屋:山中で優雅に始まる2014元旦。

昨日は赤岳鉱泉にて静かに2014年を迎えた。
元旦から山中にいるなんて、今年はどんな年になるのだろうか。



新年明けましておめでとうございます。


赤岳鉱泉での朝。

初日の出は位置的に稜線に出なければ見る事はできない。
元々稜線に出る予定はなく、行者小屋から朝日を受ける赤岳を拝めればいいな、程度に考えていた。

が、起きてみると外はガスに包まれて真っ白。
赤岳どころか、朝焼け自体見れるような天気ではなかった。

ここは潔く諦めて、元旦らしい朝食を楽しむ事にしよう。

正月と言えばモチ。
そして雑煮だ。

同行の若人メンバーが持ってきてくれたモチを焼いて、顆粒状のお吸いもので汁を用意。
最後にキヌサヤを添えてお雑煮の出来上がり。

キヌサヤを添える。

この一手間で料理のセンスがわかってしまう。
ちなみに私はセンス無い側の部類に属しています。

食後は豆を挽いてドリップコーヒーをたしなむ。
天気にこそ恵まれなかったが、何とも優雅な年始めではないか。

正月と言えばモチ。


そして雑煮。


ついでに鏡餅。

ゆっくりと朝食を楽しんでも、天気は一向に回復していない。
こればかりはしょうがない事。
とりあえず行動を始めよう。

装備を整えて、行者小屋へと向かう。

付近のガスは晴れているが、山頂方面はまだ真っ白で、樹林帯でも場所によっては冷たい風が吹き付けてくる。
この分だと稜線上は過酷な状況となっていそうだ。
元旦早々、遭難事故などなければよいが。

天候が変わらないまま行者小屋に到着。
残念ながら、赤岳など全く見えない。

しかし、雪山の楽しみは景色だけではない。
ワカンを履いて誰も踏み入れていない樹林帯へと繰り出してみた。

ワカンも坪足も大差無いサラサラの新雪。

こんな雪面に足跡を残しながら歩けば、気持ちだけは若返って童心に返ってしまう。年甲斐なく大はしゃぎしても気にしない気にしない。
ひとしきり遊んだ後、我に返って物凄く気になったりもしたが・・・。

主に赤岳鉱泉はアイスクライミングのベースキャンプ地として利用され、こちらの行者小屋は赤岳登山のベースキャンプ地として人気があるようだ。
そんな登山者に混ざって、ウェアをバッチリと決めている可愛らしい犬もいた。

ベテラン登山家を彷彿させる、その落ち着いたたたずまいの登山犬。
先程、大はしゃぎで雪と戯れている私の様子に、「やれやれだぜ」と思ったに違いない。

【肉球の秘密】
犬の肉球の内部は静脈と動脈が近接した構造のため、冷えた血液は体内から送られる温かい血液によって温められ(対向流熱交換)、肉球の温度も体内温度も保たれるそうです。
ただ、寒さに弱い犬種もいるので注意。


元旦の行者小屋。


ヒバゴン?!いえ、雪と戯れる私です。


登山犬。大はしゃぎで雪と戯れている私の様子に「やれやれだぜ」と思っています。

名残惜しいが、帰りのバス時間もあるので美濃戸口に向かって下山を開始。

途中、同行の若人チームは俗に言うシリセード(尻制動)でショートカットして下ってゆく。
一方私は、アイゼンを尻に引っ掻けておもいっきり捻挫した1年前の記憶が甦り、おとなしく普通に下山する。

いい大人は尻制動などしないモノさ。
・・・くっ。(※本当はやりたい)

バス時間に余裕をもって八ヶ岳山荘に到着。
昨日食べ損ねた年越しソバをすすり、無事に2014年最初の山歩きを締めくくる事ができた。

今回の年越し山歩きは、何といっても豪華な食事が印象的だった。
これもパーティー山行の醍醐味だな。

ありがとう、同行の若人メンバー!

漫画的山行記録

赤岳鉱泉で迎えた2014年元旦。

正月と言ったらモチでしょう。

そして雑煮。

ついでに鏡餅です。

改めまして、明けましておめでとうございます。

2014年の始めは赤岳鉱泉の個室から。

本日は何処にも登らず行者小屋を経由して下るだけの優雅な山行です。

2014年の山歩き、始まりです。

では、行者小屋に向けて出発。

雪山ならではの尻滑り。

滑り下りたらラクそう。

墓標のよう。

行者小屋に到着。

ヒバゴン?!(雪にまみれて遊ぶ私です)

行者小屋名物のおでん。

登山が好きそうなワンコも来てます。

先輩登山者の風格。

ちなみにお尻はこう。

戦隊モノっぽく参上。

ザクザクと下山。

美濃戸山荘に到着しました。

下山完了。

最後に昨日食べそびれた年越しソバを頂きます。

それでは2014年もよろしくお願いします。

おわり

漫画的山行記録
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本日の山行情報

複数人山行/2日目/小屋泊/ハイキング/電車・バス登山

赤岳鉱泉(あかだけこうせん)
通年営業の山小屋。
名物は美味しい食事とアイスキャンディ(氷壁)。
詳細(外部リンク)
行者小屋(ぎょうじゃごや)
南八ヶ岳の登山基地として便利なくつろぎの宿。
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

赤岳鉱泉[着] 09:20 - [発] 09:20
 ↓ 35分 
行者小屋[着] 09:55 - [発] 10:40
 ↓ 100分 南沢ルート
赤岳山荘[着] 12:20 - [発] 12:20
 ↓ 40分 林道
八ヶ岳山荘[着] 13:00 - [発] 13:00

行動時間:2時間55分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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