2011年8月6日
八ヶ岳:1日目
権現岳:ガスの中、アブを振り切り未知の領域へ。

近所の仕事仲間Kさんと八ヶ岳へ。
目指すは八ヶ岳最高峰の赤岳。
観音平から権現岳を経て、キレット小屋で幕営。翌日、赤岳をやっつける(何様)スケジュールだ。

ただ天気は悪く、予報では時々雷雨になっている。
天候次第では引き返すことも十分有り得る状況での山歩きだ。

アブがわんさか寄ってきます。


まずは三ツ頭経由で権現岳を目指して小泉口登山道を突き進む。
この登山道は「笹すべり」という箇所があり、その名の通り笹原が広がっている。
いかにも虫の多そうな場所だったが、案の定アブどもがわんさかとやってきた。

何匹ものアブが「逃がすなっ!追え追え~っ!」とばかりに私の尻につきまとう。
Kさんには寄りつかず、なぜか私を追ってくる。
何か魅惑のエキスでも振りまいているのだろうか。アブにとって。

自家製の虫除けハッカスプレーも振りかけたのだが、「くぅ~、たまんねぇぜ!」と逆効果。
そんなしつこいアブを何とか振り切って三ツ頭へ。

分岐点標識にあった宇宙人とパンダ様。


ある程度の標高まで登ると森林限界の境目なのか視界が広がり、行く先々の山が現れ始めた。
「おっ」と思うのも束の間、すぐガスの中へと消えてゆく。
見えた消えたと一喜一憂しながら、次なるチェックポイントの権現岳へと向かう。


これが山頂テンションだぜっ!


小泉口登山道では誰ともすれ違わなかったが(大量のアブとは交流した)、さすがに権現岳には人がちらほら登ってきている。
ガスで景色は楽しめないものの、山頂ならではのテンションで他の登山者と写真を撮り合って山頂気分を満喫。

権現小屋で小休止した後、ここからが本番のキレット→赤岳方面の山歩きだ。
雑誌などではハシゴあり、クサリ場あり、ガレ場ありと、上級コースとして紹介されているが、『上級』の定義を実感できていない私にとっては未知の領域だ。

ガスがかかっているだけでまだ天気は持っているものの、遠くで雷が鳴っている。
急がず騒がず、慎重かつ迅速に進まねば。

「ひょえ~」と言いながら撮影。


いきなり長いハシゴ『源治ハシゴ』が現れる。
高所恐怖症と言うほどではないが、人並みに高いところは怖い。
ワイヤーで固定されているにも関わらず時折揺れるハシゴに、「ひょえ~」と恐怖で半笑いになりながら一歩一歩下りていく。

そして鎖を利用しながら岩場をトラバースしていく、いわゆるカニ歩き箇所を通過。
ガスで何も見えないが本来なら見晴らしの良い旭岳、ツルネを通過し、「つまずいちゃった、テヘ。」では済みそうにない急勾配を一気に下りてゆく。


山頂はどこまで伸びているのか。


一部、台風の影響で迂回する箇所はあったが無事に幕営地のキレット小屋に到着。
見上げると赤岳がそびえ立っていた。
山頂はガスがかかって確認できなかったが、下から見る限りほとんど崖。

赤岳から下りてきた方の話を聞くと、八ヶ岳では真教寺尾根に続く難所で、特に下りは危険らしい。

う~ん、これが『上級』というヤツですか。
恐ろしいけど歩いてみたい!(長生きしそうにないタイプ)

本日の写真

観音平からスタート。

編笠山に向かう方が多い中、こちらは三ツ頭へ向かいます。

オホッ!南アルプス。

静かな山道。

ここから登ります。

笹藪の朝露で足元を濡らしながら進みます。

三ツ頭はあっち。

ふぅ、小休止。

ウホッ!富士山。

淡々とした登り道。

チェックポイントのヘリポート跡。その先にうっすら富士山。

南アルプスを眺めているとガスがかかってきた。

行き先間違いなし。

木戸口公園。当然遊具なんてものはありません。

花火のような花。

あの先が権現岳。

西側に見える尾根には青年小屋があります。

ふわっふわ。

手作り感満点の梯子。

編笠山と青年小屋。

分岐点。

ガスで何も見えない。

この先はどうなっているんだろう。

何か祀っています。

あっという間に雲で隠れてしまう。

もう数日早かったら咲いていたかな。

岩をよじ登ります。

おっ、鎖。

自然石のオブジェクト。

権現岳の山頂が見えてきた。

オレ、やったぜ!

雲の合間から少しばかりの青空が。

少し下ったところに権現小屋があります。

分岐点。

権現小屋です。

61段ある源治ハシゴ。ガスでハシゴの下が見えない。。

ひょえー、高い!

登りは疲れそうな長さです。

むむ、旭岳か?

鎖を使って慎重にカニ歩き。

どーんとそびえ立ってます。

そろそろ山頂っぽい。

もうひと踏ん張り。

ツルネのピークは見晴らし最高。ガスっていなければ。

ちょっと枯れ気味のコマクサ。

おっ、赤岳が見えそうで見えない。

ガスの中、ガレ場を下っていきます。

行く先はガスの中。

モッフモフの苔。

御覧の通り、回り道。

小さな案内板がポツリ。

新築みたいに綺麗なキレット小屋。

最後まで赤岳は拝めなかった。

本日の山行情報

複数人山行/1日目/テント泊/8時間以上歩行/マイカー登山

三ツ頭(みつがしら)
標高2580m
権現岳(ごんげんだけ)
東峰:標高2715m/西峰(ギボシ):標高2700m
詳細(外部リンク)
旭岳(あさひだけ)
標高2672m

本日のスケジュール

観音平(駐車場)[着] 05:45 - [発] 05:45
 ↓ 135分 
ヘリポート跡[着] 08:00 - [発] 08:10
 ↓ 20分 
木戸口[着] 08:30 - [発] 08:30
 ↓ 120分 
三ツ頭[着] 10:30 - [発] 10:35
 ↓ 85分 
権現岳[着] 12:00 - [発] 12:20
 ↓ 20分 
権現小屋[着] 12:40 - [発] 13:00
 ↓ 65分 
旭岳[着] 14:05 - [発] 14:05
 ↓ 45分 
キレット小屋[着] 14:50 - [発] 14:50

行動時間:8時間10分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

この山域の関連記事