2014年11月3日
筑波山地:日帰り
筑波山:御神体の懐で優雅なピクニック山行。

紅葉はまだ早い筑波山神社へ。


久しぶりにヨメと筑波山歩きへ。

マッタリと歩いて昼食を食べて下山するスケジュール。つまり、ピクニック山行だ。

本日は疑似晴天と言われる悪天候の間の短い晴天らしく、気持ちの良い秋晴れとなっている。すぐに天候が崩れるとなれば、山深くない筑波山で軽い山行が丁度良さそうだ。ピクニック好きなヨメも昼食用に色々と用意しているようだし、たまにはのんびり歩きも悪くない。

気合いを入れて早朝出発する事もなく、よく眠って目が覚めたら出発だ。




現在は有料(200円)の筑波山梅林駐車場。


筑波山梅林駐車場に到着。

数年前に来た時は、無料解放していた梅林駐車場だったが、現在は有料化(200円)していた。それに加え、すぐ下にも真新しい駐車場ができている。

どうやらここ最近の筑波山は潤っているようだ。

時期外れの寂しげな梅林を通って、まずは筑波山神社へ向かう。
途中にあったいくつかのマイナールート(修験道)の分岐点には、『入山禁止』と明確に警告されており、『V字谷コース』等には完全に立ち入る事の出来ない状況となっていた。マイナールート中で遭難事故があったらしく、昨今のニュース等で取り沙汰されている山中での遭難増加問題もあって厳しくなっているようだ。

こればかりは致し方ない。
ましてや筑波山は山自体が御神体。歩かせていただく身分としては文句は言えず、遭難事故を起こさないように注意するばかりだ。特に私の場合は・・・。(2013年5月5日の記録参照

お土産屋が並ぶ通りに出ると、駐車場を増設していただけあって観光客で賑わっていた。始めてお目にかかる筑波のキャラクター『ツッピー』もこの賑わいに一役買っているようで、あちこちにイラストが貼り出されている。

筑波のキャラクター『ツッピー』。


【ツッピーって何者?】
筑波山に住むボーイッシュで活発な8歳の女の子。チョコレートが大好きだそうです。絞り上げるとガマの油が出たりはしません。


筑波山神社境内も一般観光客の他、七五三や結婚式等のイベントで大賑わい。人混みは苦手だが、約三千年の歴史を有する筑波山神社の存在感は健在。女体山を仰ぎ見ながらの随神門や御神木の大杉は、見晴らしの良い山頂に引けを取らない独特の空間だ。

筑波山神社で山行の安全を祈願して、御幸ヶ原コースから男体山に向けて山歩きスタート。

山道には犬連れや子連れの登山客が多く、見ず知らずの子供から「こんにちは」と恥ずかしそうに挨拶される事が度々あった。その都度、「はいっ、こんにちは!」と喜んで挨拶を返してしまう。本日の筑波山はこんなほのぼのした雰囲気が漂っている。

巨木を仰ぎ見ながら登ります。


犬連れ、子連れの登山客が多く、ほのぼのしています。


男体山山頂からの景色。

山道のすぐ側をケーブルカーが通るポイントまで来ると、タイミングよくケーブルカーがやって来た。カメラを構えて待っていると、満員のケーブルカーから見ず知らずのオヤジさんがこちらに向かって手を振っている。何の恥じらいもなく。
そんなオヤジさんと目が合ってしまう。

子供でも若い女性でもなく、見ず知らずのオヤジさんから手を振られた場合、40男としてはどんな反応が正解だろうか。
取り合えず、そっと目をそらす。

このような、ほのぼの系エピソード(か?)を挟みながら登ってゆくと、徐々に山道が険しくなってきた。筑波山は1000mに満たない低山だが険しい箇所もあり、踏み固められて滑りやすい状態の山道はとても油断できない。実際、気を付けていても何度か足を滑らせてしまった。

ピクニック的昼食。


程よく汗をかいて男体山山頂に到着した。
広がる関東平野に奥多摩/奥秩父の山々がうっすらと見える気持ちの良い眺望。久し振りの筑波山だったが、相変わらず爽快な景色をひとしきり堪能する。

男体山本殿前で「これからも歩かせて頂きます」と謙虚に参拝した後は、ベンチのある休憩スペースまで戻り、本日のピクニック山行最大の目的である昼食の時間だ。謙虚さを微塵も感じられない腹の虫もいい具合に鳴っている。

食の組み合せにこだわりを持つヨメが山中らしからぬ洒落た昼食を次々と並べてゆく。このセッティング段階で摘まみ食いをすると怒られるので、「待て」を命じられたワンコのようにジッと昼食を凝視して待つ。

よし。
頂きます。

空腹感がみるみる内に満たされてゆく。
日常離れした山中の状況によって余計に食が進む。
御神体の懐に抱かれているせいか旨味も数割増しだ。(完全に気のせい)

はぁ、至福。

己と対話する単独行も好きだが、こんなピクニック山行も悪くない。一言に山歩きといっても楽しみ方は様々だ。

遠くに大都会のビルディング群が見えます。


帰りは女体山経由で白雲橋コースを下山。

女体山山頂は順番待ちする程の盛況振りで、何度もお世話になっている筑波山でも、ここまでの混雑は始めてだ。単にベストシーズンに訪れた事が無いだけかもしれないが。

弁慶茶屋跡の分岐からは、観光客がほとんどいない静かな山道となった。お腹も歩行欲も満たされた状態で心静かに下山。遠くに大都会のビルディング群が迎える山道終点の鳥居をくぐって、本日のピクニック山行は何事もなく終了した。




古来より筑波山で栽培される伝統みかん『福来(ふくれ)みかん』。


帰りに立ち寄った酒屋さんで、古来より筑波山で栽培される伝統みかん『福来(ふくれ)みかん』を頂いた。

陳皮(みかんの果皮を干したもの)を、手で擦って粉末状にしたものを薬味として利用するのがおススメとの事。皮の香りと風味が強く、七味に混ぜても美味しそうだ。

そう言えば、『皮』は自信を持って勧められたのに、『実』については多くを語らなかったな・・・。
(※種が多く野性的な味でした)

漫画的山行記録

久しぶりにヨメと筑波山歩きへ。

梅林駐車場からスタート。

駐車料金200円はこちらへ。

季節外れの梅林をゆきます。

石稲荷に参拝。

以前は通れましたが今はダメな様子。

『ツッピー』があちこちにいます。ただし責任は負いません。

筑波山神社に到着。背後には女体山が控えます。

歴史の深そうな狛犬。

紅葉はまだ先です。

御神木の大杉。立派です。

筑波山神社に参拝して山歩きスタート。

巨木を見上げながら登ります。

ユニバーサルデザインな樹木。

存在感ある樹木を眺めながら登ります。

親子で山歩き。いいね。

男体山本殿に到着。

ハニカミ狛犬がいます。

男体山からの眺め。

いい山頂です。

男体山から少し下ったところの休憩スペースで昼食タイム。

ヨメが用意したピクニック的昼食。

秋晴れで気持ちがイイ。

昼食を終え、ケーブルカー駅の2階にある休憩所へ。

休憩所には筑波山情報満載です。中には自虐的アピールも。

ケーブルカー駅前の広場はなかなか賑わっています。

日光方面が見えます。

親子で秋の山歩き。ほのぼの。

女体山本殿に到着。

女体山は行列ができる程の込み具合・・・。参拝だけで下山します。

大仏岩。

『母の胎内くぐり』。今、胎内。

落ちそうで落ちない『弁慶七戻り』。

弁慶茶屋跡の分岐点からは静かな山道になりました。

山道終了。遠くに大都会のビルディング群が迎えてくれます。

梅林駐車場に戻ってきました。

無事に下山して筑波山神社付近のお土産屋を散策。

酒屋さんで筑波山の伝統みかん『福来(ふくれ)みかん』を頂きました。陳皮にして薬味にどうぞ。

秋晴れのピクニック山行。
こういうのも悪くありません。

おわり

漫画的山行記録
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本日の山行情報

複数人山行/日帰り/ハイキング/マイカー登山

筑波山(つくばさん)
標高877m
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

梅林駐車場[着] 09:40 - [発] 09:40
 ↓ 50分 一部舗装道路
筑波山神社[着] 10:30 - [発] 10:30
 ↓ 80分 御幸ヶ原コース
男体山[着] 11:50 - [発] 12:50
 ↓ 40分 
女体山[着] 13:30 - [発] 13:30
 ↓ 90分 白雲橋コース
筑波山神社[着] 15:00 - [発] 15:00
 ↓ 50分 一部舗装道路
梅林駐車場[着] 15:50 - [発] 15:50

行動時間:5時間10分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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