2015年4月25日
山梨の山:日帰り
高芝山:思いがけない好展望の防火帯歩き。

折角なので高芝山経由で雲峰荘へ行ってきます。


裂石温泉雲峰荘に用事があるので行ってきます。
せっかくなので山経由で。

(何が『せっかく』なんだか・・・)

最寄りの林道から尾根に乗り、高芝山を越えて目的地の雲峰荘へと下る。普通に道路を歩けば1時間弱のところ4時間程掛けて歩く、我ながらモノ好きとしか言いようがないスケジュールだ。

雲峰荘の日帰り入浴は受付10:00~13:00までとなっているため、この時間帯に間に合うように出発した。




麓の桃畑から見る高芝山。


今のところ好天。汗が滴る程の気温だ。山道に入るまでの舗装道路/林道歩きでは早くも汗が吹き出し、もう日が高くなってから歩く時期ではない事を思い知らされる。

花期が終わりかけている桃畑を眺めながら林道伝いを歩き、山道入り口に到着した。『山道入り口』とは言っても、道標がある訳でも山道整備されている訳でもなく、ただ単に林道から外れて山に入るだけ。地形図とコンパスを持っていざ入山だ。

ここからは尾根伝いに登るので方角さえ意識していれば道迷いの恐れは無い。それに加え、所々に山道を示す印や、うっすらと踏み跡も残っているのだから迷う方が難しい。

山道に入ると木陰の涼しさで、吹き出ていた汗がいつの間にか収まっていた。心地よい適温だ。そして、ある程度登ると視界が開けて防火帯の尾根道となった。

防火帯となっている尾根を進みます。


防火帯とは、防災時に備えて飛び火しないように可燃物を除去した帯状のエリアだ。ここでは稜線上の木々が伐採されて見通しの良い尾根となっていた。

両側には色鮮やかなツツジが見られ、振り返ると甲府盆地へと続く山々が見渡せる。樹林帯歩きを想定していた事もあって、思いがけない展望の良さにテンションが上がる。

ただ、暑い。

木陰が無いだけに収まっていた汗が再び吹き出てきた。自ら発せられる臭いに落胆してしまう年齢となった私は、加齢臭をひどく気にしつつ防火帯の急な砂地や岩場のアップダウンを繰り返して高芝山へと確実に近づいてゆく。

防火帯が終わり、巨大な鉄塔を越えると樹林帯の細尾根となった。見晴らしの良さと引き換えに、木陰のおかげで収まる汗(あるいは加齢臭)。

しばらくして高芝山に到着した。

高芝山に到着。特筆すべきモノは特に無し。


山頂道標はあったが、その他に特筆すべきモノは無し。ただ、下山後の地元情報によると一昔前まではマツタケが採れたそうだ。高芝御殿と呼ばれるモノもあるとかないとか。

しかし、素人には判別が難しいと言われるキノコ類。キノコ知識が丸で無しの私では、例えマツタケであっても気付かず素通りするのだろうな。

『知らない』とはこう言う事だ。

さて、雲峰荘の入浴受付時間も差し迫ってきたので下山を開始する。

まずは高芝山の東側の尾根を下る。ここはかなりの傾斜となって滑りやすく要注意だ。鞍部まで下ったら次は笹藪を登る。緑が生い茂る時期になれば、藪漕ぎで大変な場所となるのは間違いない。まだ見通しの利く今時期でも歩きづらく、笹藪に引っ掛けて落とした地図を探しに戻った程だ。

笹藪を登り詰めるとだだっ広い山頂となり、ここが雲峰荘方面へと下る尾根の分岐点となる。『高芝山東峰』と記された道標があったからすぐ気付いたものの、分岐点としては広くて判りづらい場所でもある。

コンパスで尾根の方角を確認して下山開始。間違えやすそうな尾根の分岐に注意しながら広い尾根を下ってゆく。

広々とした尾根を下ります。


目印として申し分ない存在感のブナの巨木。


鉄塔を通過して下山します。

地形図に記されている破線ルートを無視して、下るべき尾根を進むと踏み跡が明確になってきた。ここまで来れば、もう迷うポイントは無いだろう。鉄塔を通過してしばらく下ると、小説『大菩薩峠』の著者中里介山に関する資料が展示される『介山記念館』に出た。

そして、道路を挟んで向かい側が本日の目的地となる裂石温泉雲峰荘だ。

時間は12:50。
入浴受付時間ギリギリだ。

裂石温泉雲峰荘の広々した内湯。


広々した浴室(外湯と内湯を選べます)は嬉しい事に貸切状態。ゆったりと温泉に浸って思う存分に加齢臭を発散させた。(※もちろん身体をゴリゴリと洗ってからの入浴です)

その後、用事を済ませて山歩き好きな雲峰荘の方と話し込んでいると、先程までの穏やかな天気から一変、雷鳴轟く土砂降りの天気となった。

恐ろしや。

本日の天気に関しては全くの無警戒で、一時とは言えこうも豹変するとは。
山中の心構えとして、改めて肝に銘じておこう。

漫画的山行記録

用事があって裂石温泉雲峰荘まで行ってきます。

折角なので山経由で。

何が折角なのか・・・。

桃畑から見える高芝山。あの尾根伝いに歩きます。

車に疎い私ですが、個人的にコレ好き。

柵を越えて進みます。

ここから尾根に乗ってみようかな。

ここから高芝山までは山道整備がされていません。

ただ、尾根伝いなので迷う事はなさそうです。

分かりやすい尾根歩きだ。

おっ、見晴らしが良くなったぞ。

この辺りは防火帯として、稜線上の木が伐採されています。

見晴らしの良い防火帯を進みます。

急な登りもあります。

所々に山ツツジ(ミツバツツジ?)。

高芝山までアップダウンは続きます。

急な登りもなんのその。

鉄塔を通過。

結構な積み具合のケルンがありました。

高芝山に到着。

一昔前はこの辺りでマツタケが採れたそうな。(地元情報)

高芝山の下ると笹藪地帯になります。まだ生い茂っていないからラク。

ここから北側の尾根を下ります。

広い尾根なので分岐を見過ごさないように下ります。

一際目を引くブナの巨木。

ツツジを愛でながら快調に下ります。

おや、整備されてる?

鉄塔を通過。

ミドリの溜池を通過。

尾根を下って介山記念館に出ました。

ちなみに中里介山は小説『大菩薩峠』の著者です。読んだ事ないですが。

目的地の裂石温泉雲峰荘に到着。

まずはお風呂で汗を流します。うほっ、貸し切りだ。

雲峰荘は入浴500円。受付は10:00~13:00までです。
詳しくはこちら

ロケーションも泉質も良くておススメですよ。

おわり

漫画的山行記録
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本日の山行情報

単独行/日帰り/ハイキング/自宅から徒歩

高芝山(たかしばやま)
標高1540m

本日のスケジュール

小田原橋バス停[着] 09:05 - [発] 09:05
 ↓ 50分 舗装道路
登山口[着] 09:55 - [発] 09:55
 ↓ 105分 
高芝山[着] 11:40 - [発] 11:40
 ↓ 65分 
介山記念館[着] 12:45 - [発] 12:45
 ↓ 5分 舗装道路
雲峰荘[着] 12:50 - [発] 12:50

行動時間:3時間45分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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