始発電車で出かける予定だったが、布団の中でモゾモゾとしていたら二度寝して寝過ごした。
思いのほかたっぷりと寝過ごした事もあり、目的地を近くの里山へ変更。
先々週に行った山形のシンボル『千歳山』を別のコースから歩いてみることにした。
前回、登山口にあった概念図から『奥平清水』に登山口があるとの情報を得ている。
しかし大雑把な概念図だっただけに、地形も距離感も良く分からない。
標識が出ていれば御の字。
取りあえずおおよその見当をつけて出発した。
登山口への標識を探しながら舗装道路を進むと、足跡もタイヤ跡もなく10cm程積雪のある林道に突入。
さすがに目指していた登山口は通り過ぎているだろうと思いつつ、普段の運動不足解消も兼ねてこのまま林道の尽きるところまで行ってみることに。
新たな体験ができるかもしれない期待感を持ちつつ、雪がぱらつく静かな林道をサクサクと進む。
30分程歩き、林道の終点まで来ると、その先は気軽に入っていけるとは思えない様子。
ここは新たな体験を諦め、おとなしく引き返す事にする。
途中、石鳥居があり、猿岡山方面へと続きそうな山道を発見。
生まれも育ちも山形市の私ですら知らないマイナー過ぎる山、『猿岡山』。(帰宅後、地図で知った)
これは行ってみる価値ありだ。
それに新たな体験への期待も膨らむ。
最初は明確だった山道も、少し登ると獣道っぽくなり、最終的に道は無くなりただの山中となった。
この付近の地図を持っていない事もあり、またおとなしく引き返す。
こんな感じで登山口を探しながら周辺を徘徊。
今朝寝過ごした時点で本日の目的地なんてあって無いようなもの。
淡々黙々と歩きたい気分だったからこんな徘徊も悪くない。
ウロウロしながら平清水焼の窯元が点在するエリアまで戻り、せっかくなので歴史を感じさせる『平泉寺』に立ち寄ってみた。
山麓のお寺や神社の奥には山頂へと通ずる道が延びていることが多い。(個人的にそう思うだけ)
案の定、山道らしき道を発見して、更に奥へと少し進むと『奥平清水』登山口に合流する事ができた。
おおよその見当をつけて歩いたとはいえ、偶然に近い形で辿りついた『奥平清水』登山口にある五郎宗吉稲荷神社(通称宗五郎神社)の鳥居をくぐって、あらためて千歳山を登り始める。
ジグザグに登るこちらのコースは散歩にもってこいの歩きやすさで、30分ほどで山頂に到着。
そして間髪いれず千歳稲荷神社(通称岩吾郎神社)方面へと下山した。
下山に利用した山道には赤鳥居が並び、俗世界とは異なる雰囲気を味わえる。ただ夜に来ると、雰囲気があり過ぎて怖いかも。それにしてもお稲荷様を祀っている神社が多い。(萬松寺に抜ける山道にも稲荷神社アリ)
今回は千歳山を登ったと言うより、麓を徘徊している時間の方が多かった気がする。