2012年12月9日
山形の里山:日帰り
千歳山:山形市のシンボルを歩いて名物を食べる。

山形市にいる以上、シンボル的存在の千歳山に登らない訳にはいかない。
標高471.3mの低山でもシンボルとまで言われるのは、山頂展望台から山形市内を一望できるのはもとより、その分かりやすい山容だからだろう。

見事なまでの円錐形の山容は、山形市内の何処から見ても目を引く分かりやすさで、西側だけを見れば、もう、尾根も谷もあったものではなくツルンとしている。
雪の降る中、この千歳山を歩きに行った。

円錐形で分かりやすい山容の千歳山。


家を出て少し歩くと、既に分かりやすい形の千歳山が見える。

山形で生まれ育った私は、学生の頃に千歳山山頂まで走らされるなど、幾度となく登った事がある。しかし積雪時は初めてだ。
と言うか、この歳になって改めて千歳山に登るとは思ってもいなかった。

何となくの記憶を辿りながら登山口の千歳山公園に到着。

辺りは真っ白で、「まさかこんな日に登るヤツはいないだろう」と思っていたが、意外にも歩いた形跡が結構ある。
そして散歩がてらなのか、犬を連れたジャージ姿のおばちゃんが気軽に登っている。

家を出る時点で既に積雪があり雪も降っていたため、防寒対策は万全。
荷物こそ軽いが高山にでも行くような防寒装備の私は、何だか大袈裟過ぎる格好に恥ずかしさがこみ上げる。

恥ずかしさを圧殺し、取りあえずは登ろう。

こんな日でも皆さん結構登ってます。


千歳山公園側からの山道は、急傾斜になる訳でも岩場がある訳でもなく、すこぶる登りやすい。
なるほど、ちょっとした散歩コースになるのもうなずける。

30分程で山頂手前の展望台に到着。
真っ白となった山形市内をしばらく眺めていると、過去に登った記憶がぼんやりと蘇ってくる。

あの頃はぺらっぺらのスニーカーで来てたなぁ。
そしてアイツは何故かウェスタンブーツで来てたなぁ。


程良く過去に浸った後に下山開始。
下山は萬松寺(ばんしょうじ)側に下りる事にする。

こちらは初めて歩くコースで、積雪もあって一部、滑りやすい岩場がある。
この岩場さえ気を付ければ何も問題はなさそうだ。

切ない伝説のある『阿古耶(あこや)の松』。


下山途中、『阿古耶(あこや)の松』を見学。

千歳山には阿古耶姫の伝説があり、改めてその伝説を調べてみると、何とも哀愁感たっぷりの伝説だった。
宮城県側へ抜ける『笹谷峠』の由来にもなった阿古耶姫伝説の『ささやきの峠』なんて切なくもちょっとイイ話だ。(気になる方は是非調べて下さい)

下山すると萬松寺の墓地に出て、「無断立入の場合は、不法侵入として刑事罰の対象に・・・」云々の立て看板が目に入る。
コソコソっと速やかにその場を立ち去る。

帰り道には山形名物で千歳山名物でもある玉コン(1串150円)をカラシたっぷりで頂く。
うむ、美味い。

この玉コンが食べられる『千歳山こんにゃく店』では、他にもこんにゃくメニューが目白押し。
こんにゃく定食に、こんにゃくステーキ。そして何と言っても『そばこん』(糸コンのラーメン)、『コンスパミートソース』(糸コンのスパゲッティ)には驚かされた。

山形県民は蕎麦、ラーメンなど麺類が大好きと聞くが、どれほど麺状のモノが好きなのだろうか。
山形出身の私としては、いずれ食さねばなるまい。(今日はパス)

丁度良い運動にもなったし、在住中、千歳山にはちょくちょくお世話になりそうだ。
そして『コンスパミートソース』もそのうちチャレンジだ。

山形名物で千歳山名物でもある玉コン(1串150円)。


千歳山近くのカフェ。裏にはスーパー銭湯もあるので、ひと汗流して珈琲でもいかが。


ろばにがブレンド。ドリップ式で丁寧に淹れてくれます。

本日の写真

近所の公園からスタート。

円錐形の山容が美しい千歳山。

柿の木も雪化粧。

真っ白の千歳山公園。

登山口に到着。

善光寺岩。真っ白で良くわからない。

誰もいないと思いきや、踏み跡バッチリ。

寒さもなんのその。

山頂手前の展望台。

展望台から山形市内を一望できます。

どこかの山形市民が作った雪ダルマ。

どうやらここが山頂っぽい。

一部、岩場で滑りやすい箇所あり。

雪の中、御苦労さまです。

阿古耶(あこや)の松。

稲荷神社。

萬松寺のお墓に出た。そこには無断立入の場合は刑事罰の対象になるとの立て看板が・・・。

山形/千歳山といったらコレ!玉コンニャク1串150円也。

本日の山行情報

単独行/日帰り/ハイキング/自宅から徒歩

千歳山(ちとせやま)
標高471.3m
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

鳥居ヶ丘公園[着] 08:30 - [発] 08:30
 ↓ 40分 舗装道路
登山口(千歳山公園)[着] 09:10 - [発] 09:10
 ↓ 35分 
千歳山[着] 09:45 - [発] 09:50
 ↓ 30分 
登山口(千歳山萬松寺)[着] 10:20 - [発] 10:20
 ↓ 10分 舗装道路
千歳山こんにゃく店[着] 10:30 - [発] 10:45

行動時間:1時間55分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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