山形と宮城の県境にある笹谷峠。
ここに山形神室岳への登山口がある。
二口山塊(蔵王連峰の北側)にある神室岳には山形神室と仙台神室の2峰があり、どちらとも景観は抜群。(らしい)
遮るものがなく、景観が良いだけに風の通り道として冬季は荒れる事が多いと言う。
そして冬季以外は車で登山口まで行けるのだが、現在は閉鎖されており、当然、除雪などされている訳もない。(一般的に笹谷峠を越えるには山形自動車道を利用します)
こんな山形神室は歩いてみたい山のひとつ。
そこで、いずれ行くだろう事を踏まえて、ゲートのある関沢インターから笹谷峠の登山口まで偵察に出かけた。
ゲート手前の駐車場で20~30cmの積雪。
途中の積雪具合の見当がつかないため、友人Kからスノーシューを借り、ありったけの防寒具を装備して出発。
登山口までは冬季閉鎖されている車道(林道?)が蛇行して延びている。地図で見る限り、まともに歩けば結構な距離になりそうな程の蛇行だ。
しかし登山者用なのか、直登できる山道も用意されているのが実に有り難い。
峠までの山道は完全に樹林帯に守られているので雪風の影響はない。
それでも山頂方面を見上げると、荒れているのか真っ白でまったく何も見えやしない。
歩く事、1時間程。予定通り登山口のある笹谷峠駐車場に到着した。
今のところ冷たい風は吹いているが天候は落ち着いているようだ。
時折、山形神室の手前にあるハマグリ山がチラチラと顔を覗かせる。
山形を代表する歌人『斎藤茂吉』の歌碑。何となく意味は分かる(気がする)。
この駐車場にはトイレと山形を代表する歌人『斎藤茂吉』の歌碑がある。
トイレは勿論の事、学の無い私にとって歌碑に振られているフリガナが実に有り難いではないか。(しかし歌の意味は雰囲気でしか理解していない)
取りあえず歌の意味を無視して歌碑を記念撮影。
天候が落ち着いている内に登山口付近を散策してみる事にする。
強風により雪は飛ばされており、決して雪深くはないのだが、地形的にひらけているため、夏道が雪で埋まるとどこが山道なのかさっぱり分からない。
冬季期間中に山形神室に行く場合は、地形図とコンパスを頼りに歩く事になりそうだ。
そうこうしている内に天候が悪化。
雪風が吹き荒んできた。
山形神室方面。ハマグリ山がチラリと見えた隙に撮影。
これは冷たい。とにかく冷たい。
バラクラバ(目出し帽)を着用して露出部分を極力少なくしていても、唯一露出している目の周りが冷たい。
サングラス程度ではとてもカバーしきれるものではない冷たさだ。
これはゴーグル必須。
こんな雪風から逃れるように樹林帯へと下山。
一度、樹林帯に入ってしまうと、先程の雪風がウソのように和らぐ。
いやぁ、まぶた、冷たかった。
これは若い頃、スノボ用に購入したゴーグルを探しておかなくてはイカンな。