2012年1月1日
高尾:日帰り
高尾山:元旦は寝過して山歩き。

最寄路線の京成電鉄さんでは大晦日~元旦にかけてオールナイト運行している。
これを利用して通常始発より早い時間帯の電車に乗って、陣馬~高尾の初歩きを予定していた。
ヘッドランプも装備して暗い山道を歩く気満々だ。

が、まんまと寝過した。
大晦日は夜更かししていたとはいえ、新年早々出遅れてしまったな。。。
それでもくじけず今年最初の山歩きに出発だ。

元旦早朝。藤野駅から日の出。


すっかり明るくなった藤野駅から朝日を拝み、まずは陣馬山頂の白馬オブジェクトを目指して歩き始める。

登山口までの道中、何処からともなくお囃子が聞こえてきた。
どうやら狭く急な階段を登った先にある神社から聞こえてくるようだ。

周囲は初詣で賑わう様子もなくお囃子以外はひっそりしている。
こんな静かなお囃子に誘われ、寝過しついでに寄り道。

小さくても歴史を感じさせる御嶽神社には、これまた人生の歴史を感じさせる地元のオヤジさんたち数人が集い、お囃子を奏でていた。
これから地域の家々に獅子舞で回るための、お祓いと清めのためのお囃子だったようだ。

突然現れたよそ者にも関わらず、気持ちよく新年の挨拶をかわして、お神酒をいただく。
純然たる下戸な私はペロリと舐めるだけにして、寝過し、寄り道ついでといっては何だが、初詣もさせてもらう。
話好き、山好きなオヤジさんたちで、焚火を囲んで立ち話をしているうちに、新年早々、寝過した無念さもスッキリ解消だ。

御嶽神社を後にして車道を進み、標識通りに民家脇の急な小路を登っていくと栃谷尾根、ようやく山道に合流だ。
ここからはいつものように淡々と登ってゆく。

数週間前に登った一ノ尾根に比べ、栃谷尾根は多少勾配がきつい分、山頂まで早く到着することができる。
休まず淡々と登ることで体も温まり、じんわりと汗ばんできたところで山頂が見えてきた。

富士山、今年もよろしく。


到着した陣馬山頂では相変わらず白馬オブジェクトがヒヒンと嘶いている。
晴天とまではいかないが富士山も迎えてくれ、清々しい今年初めての山頂だ。

正月らしくミカンを食べて休憩していると、少々長居し過ぎたらしく寒くなってきた。
いよいよ我慢できなくなり、速足で高尾山へと向かうことにする。

陣馬山から高尾山へは、若干のアップダウンを繰り返し、徐々に下って行くことになる。
登りの時とは違い、普通に歩く感じになるせいか、冷え切った体がちっとも温まらない。
あまりの寒さに堪らず走りだす。

おお、快調だ。と思いきやすぐ息が切れる。

「歩き」には多少自信がついたので「走り」もイケるかと思っていたが、「歩き」と「走り」でここまで違うとは。(当たり前?)
それでも走っては歩き、走っては歩きを数回繰り返すことで、ようやく体を温めることができた。

止まらず動き続けた甲斐あって、順調に高尾山へと近づいていく。

威風堂々たる姿の城山のネコ


景信山でワンコを撫で回し、小仏城山でネコをバチバチ撮影。
そしてマラカスのような摩訶不思議な形のフクラハギを持つハイカーとすれ違い、「新年早々、珍しいもの見れた!」と、ハイテンションで高尾山へと向かう。(私、脹脛フェチなのです)

途中、山道に鼻をかんだ後のティッシュが散乱していた。
困ったものだと近寄り良く見ると氷だ。

後で知ったのだが、この時期に見られるシモバシラという現象で、枯れた茎によって地中から吸い上げられた水が凍り、茎を割って吹き出すことで氷の花を咲かせるそうだ。
使用後のティッシュだなんてとんでもなく、薄い氷でできた立派な自然の造形物だ。

幾重にも折り重なった薄い氷を眺めていると、「見事だなぁ」と感心すると同時に、パリパリパリッ!と無性に握り潰してみたくなる。
こんな子供っぽい破壊の衝動を抑えつつ、高尾山頂に到着。

高尾の「そば」はバカにできない旨さです!


元旦の高尾山頂は混んでいるイメージだったが、込み具合は普通だった。
詣でる神社などはなく、日の出/日の入りという時間帯でもないためか、ここまで登ってくる理由なんて「富士山」と「そば」くらいのものだろう。

「富士山」は済んでいるので、「そば」を食べて下山を始める。
※ちなみに山頂で食べた「なめこそば」はバカにできない旨さです!

これまで観光客をなるべく避けるため、1号路(表参道コース)を歩いたことはなかったのだが、元旦だし、せっかくなので1号路を使って薬王院の様子を見に行くことにした。


さすが、薬王院は大混雑。
もう夕暮れ前だと言うのに、参拝客の行列が続いている。

焼きたてアツアツの天狗だんご。


とっくに「初詣」済みの私は、寒空の下、列をなしている参拝客を横目に、天狗だんごや天狗丸(豆菓子)を食べながらすっかり観光気分。
観光気分をそのままに、これまで乗ったことのなかったケーブルカーにも乗ってみることにした。

このケーブルカーは日本一急勾配な線路を走る高尾名物の一つ。
日本一と言われては一度は乗ってみる価値ありだろう。

混雑のためブルブルと凍えながら待つこと30分、ようやく乗車だ。
発車のベルがなり、ガタンと落ちる感じで動き出す。

おお、日本一の急勾配路線を誇るだけのことはある。
最も急な地点(31度18分)ではアナウンスもしてくれ、夜景を眺めながら6分程の乗車時間であっという間に下山した。

今年初めての山歩きは無事に終了。


今年初めての山歩きはこれにて無事終了。
帰りの電車では乗り換え駅でしか起きない程に爆睡しながら帰路に就いた。

本日の写真

藤野駅からの初日の出。

通りすがりの御嶽神社に参拝。

登山口の目印。

標識多く、迷いナシ。

近道らしいがどうみても民家。

おしゃれ地蔵。

柑橘と富士山。

ようやく山道に突入です。

柑橘と茶畑。

日が差していい感じ。

いやーな階段。

富士山、今年もよろしく。

山頂でそびえ立ってます。

ホレ、みかん食うか?

明王峠。

堂所山への登り。

チェックポイントの鉄塔。

くねくねと面白いシモバシラが見られます。

景信山のワンコたち。

綺麗なトイレなのだが、便器の縁は・・・。

小仏峠の名物タヌキ。

残り火にあたらせてもらいます。

迫力の城山のネコ。

最近登場した天狗オブジェ。

はじめての高尾そば。旨い。

ムンッ、と力む天狗様。

初詣で大賑わい。

天狗だんごでちょっと一服。

無事下山。すっかり暗くなっています。

本日の山行情報

複数人山行/日帰り/8時間以上歩行/電車・バス登山

陣馬山(じんばさん)
標高857m
詳細(外部リンク)
景信山(かげのぶやま)
標高727m
詳細(外部リンク)
小仏城山(こぼとけしろやま)
標高670m
詳細(外部リンク)
高尾山(たかおさん)
標高599m
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

藤野駅[着] 07:55 - [発] 07:55
 ↓ 15分 
御嶽神社[着] 08:10 - [発] 08:20
 ↓ 110分 
陣馬山[着] 10:10 - [発] 10:55
 ↓ 30分 
明王峠[着] 11:25 - [発] 11:25
 ↓ 75分 
景信山[着] 12:40 - [発] 12:45
 ↓ 70分 
小仏城山[着] 13:55 - [発] 14:00
 ↓ 60分 
高尾山[着] 15:00 - [発] 15:35
 ↓ 15分 
薬王院[着] 15:50 - [発] 16:15
 ↓ 20分 
高尾山駅(ケーブルカー)[着] 16:35 - [発] 17:10
 ↓ 5分 (ケーブルカー利用)
清滝駅(ケーブルカー)[着] 17:15 - [発] 17:20
 ↓ 10分 
高尾山口駅[着] 17:30 - [発] 17:30

行動時間:6時間50分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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