2012年4月17日
丹沢山地:2日目
大山:シャリバテ気味でヘロヘロ歩き。

本日もガスの中。


昨日は20時前に寝てしまい、尊仏ミー(ネコ)がネズミ(?)を追いまわす騒ぎに目を覚ますも、結構な睡眠時間を得ることができた。
おかげで体力もすっかり回復し、寝過ごすことなく日の出前に起床。

しかし昨日に引き続き天候はスッキリせず、日が昇ったのかすら分からないほどにガスっていた。

朝食のカロリーメイトとデコポンを食べながらラジオの天気予報を聞くと、午後から雨、所により雷雨とのことだ。

これはウカウカしてられない。
朝食を済ませ、すぐに出発した。

本日は「Let's Go! 丹沢・大山やまなみスタンプラリー」後半戦と言うことで、丹沢表尾根を下り、ヤビツ峠から大山経由で阿夫利神社下社へ向かう。
気力、体力、時間に余裕があれば大山山頂にも寄るつもりだ。

丹沢表尾根を下って行くと、ムシャムシャと草を頬張るシカがあちこちに出没する。
しかし尊仏山荘付近のシカと違い、野性味あふれる緊張感で、こちらの存在に気付くとピタリと止まりどこかへと去って行く。

そんなシカのいる丹沢表尾根は、人気の大倉尾根ほど整備されておらず、クサリ場などのバリエーションもあってなかなか楽しめる。
残念なのはガスで何も見えないことか。
展望もよさそうだし、視界が良ければどんな景色が拡がっていたか気になるところだ。

整備されていなければ通れない程に崩壊している尾根。


行者ヶ岳手前では整備されていなければ通れない程に尾根が崩れていた。
まったくもって山道整備には頭が下がる。

そしてクサリ場を越え行者ヶ岳山頂へ。
そこから下って登って烏尾山、また下って登って三ノ塔。

こんな感じでアップダウンを繰り返しながら、徐々に下山していく。

二ノ塔を越えたあたりで雲の下に出たのか、本日初めて展望が開ける。
曇り空に加え、だいぶ標高も低くなっているのでナイスビューとは言えないかもしれないが、今回の山歩きで初めての眺望にテンションも上がる。


このテンションで富士見山荘まで下山。
ここからヤビツ峠までは自衛隊のジープがゆきかう舗装道路を淡々と進んでいく。
曇り空の間から少しばかりの青空が覗き、気温も春らしくポカポカ、と言うより午後から雨の予報なだけにヌルイ感じがする。

そしてヤビツ峠に到着。
舗装道路はここまでで大山への山道へと突入だ。

ヤビツ峠から大山への登りは、傾斜はゆるいものの階段が多い。
整備されているとは言っても階段状の山道は苦手だ。

単調な歩みで緊張感なく登っていると見る見るうちに体力が消耗、なんだかボーっとしてきた。
全身の力が抜けてゆく感じで力が出ず、とにかく寝転がりたい欲求だけが脳裏を駆け巡る。

こんなヘロヘロ歩きで何とか大山山頂への分岐点に到着したが、あと200mばかりの登りがしんどい。
「スタンプ目的だから大山山頂はいいや」と投げやり感たっぷりに阿夫利神社下社へと下山を始める。

よくよく考えると既に12時を回っており、朝6時に食べたカロリーメイトとデコポン以外、これまで口にしたのは少しばかりの水とコーラひと口(Oさんに貰った)だけだ。
もしやこれが噂に聞く、飯が足りずにバテるシャリバテ状態か?!

普段から小食で朝食は軽め。
夜はしっかり食べるが空腹をさほど気にせず、デスクワークと言うこともあってか夕食まで食べずにいることが多い。

そんな感じでこの山歩き中も空腹そっちのけにしてしまった。
ボーっとした思考でこれはマズイと思い、行動食で持ってきたシリアルバーにかぶりつく。

阿夫利神社下社のアゴなし狛犬。


むおっ、ウマイ!
血糖値上昇と共に気力体力がわかりやすい程に回復していく。

最近は日帰り山歩きばかりだったため特に気にしていなかったが、連日の山歩きとなると体調管理、いや、空腹管理がどれだけ重要かを思い知らされた。
この観光地化している大山でシャリバテ状態を体験できるなんて夢にも思わなかった。

シリアルバーのおかげで確かな足取りで下山することができ、阿夫利神社下社で4つ目のスタンプをゲットした。
ここからは大山ケーブルカーを利用して一気に下界へと降りることにする。

麓では花々が咲きほこり、桜も満開でまさに「春」真っ盛り。
桜について言えばそれは見事な咲きっぷりで、思わぬ御褒美をもらえた気分だ。

枝が3本ずつ分岐することから「三叉(みつまた)」と呼ばれます。


この時期、大山ケーブル駅前で華麗に立っています。(適当情報)


思わぬところで花見ができました。

後は最後のスタンプポイント伊勢原駅へ向かうのみ。

と、その前にひとっ風呂浴びるために近くの日帰り温泉旅館へ入ると、「本日、お風呂が故障していまして・・・。」と丁重に断られる。

何だか遠まわしに「うわっ、髭っ面の小汚い輩が来たぞ!帰れ!」と言われている気になって腹が立つも、しょうがないので髭っ面のままバスに乗って伊勢原駅へ向かうことにした。

伊勢原駅観光案内所でラストスタンプをゲット。


伊勢原駅にある伊勢原駅観光案内所で5つ目のスタンプをゲット。
そして昨日定休日のためスタンプを押せなかった問題の大倉だったが、「せっかく来たのにそれはないよねぇ」とデジカメの証明写真を見せるまでもなく、伊勢原観光協会のお墨付きハンコを押してもらった。

「定休日と言われましてもスタンプがなければ・・・なんて事務処理的にあしらわれたらどうします?」
「バッキャロー!とでも言って台紙投げつけてきましょうか、ははは。」

などと冗談半分(半分は本気?!)で話していたが、無事に全ての登頂確認を終えて「四季の丹沢手ぬぐい(春バージョン)」を手に入れ、スタンプラリーを完遂することができた。


終わりよければ全て良し、と言うことで、帰りに焼き鳥屋で軽い打ち上げをして帰路に就いた。
ただ、帰りの電車で肩身の狭い思いをしたのは言うまでもない。(汗臭くてスイマセン)

【本日の学び】 シャリバテ侮るべからず、汗臭さ侮るべからず。

本日の写真

尊仏ミー。本物はこたつの中で丸くなってます。

外はガス。

塔ノ岳山頂は鹿パーク化しています。

行者ヶ岳に向かって表尾根を下って行きます。

新緑のシーズンだと綺麗そう。

ガッツリ崩れています。

ん?何か。

木ノ又小屋。

新大日茶屋。

ガスの中、ひたすら下ります。

四方八方、ガスの中。

この辺りは崩壊が進んでいるようです。

勾配が険しくなってきた。

クサリ場を登ります。

行者岳(行者ヶ岳)に到着。

烏尾山頂。奥に烏尾山荘が見えます。

クサリがあればクサリ場?

ヌクヌク地蔵。(適当)

三ノ塔に到着。相変わらずガス。

山頂には休憩所があります。

中はこんな感じ。

二ノ塔に到着。やはりガス。

ようやく視界が開けた。

ヤビツ峠までガツガツ歩きます。

チェックポイントの富士見山荘。あとはヤビツ峠まで舗装道路を歩きます。

きまぐれなので予約必須。

ヤビツ峠に到着。ここにきてようやく青空が。

色んな地蔵が集まってます。

補助クサリ。

もう1~2週間すれば花も咲き、見事な景色になりそう。

大山山頂への分岐点。行きたいところだが疲れたので下山。

木彫り地蔵。こんなの好き。

「天狗の鼻突き岩」。天狗様、そんなことしたら鼻血必至ですよ。

足元の球体が牡丹の花に見える「牡丹岩」。

「夫婦杉」。数百年も並んでます。

小鹿。カワイイ、がケモノ臭ぇ。

大山阿夫利神社の御祭神名が彫られた石碑。

ようやく下山したと思ったら、階段が。

大山名水。決して泥だらけの靴など洗わないように。

この神社で大山スタンプ、ゲットだぜ。

アゴなし狛犬。

無事にカエル。はい、気をつけて帰ります。

阿夫利神社ケーブルカー駅。

ああ、ありがたき文明よ。

大山ケーブル駅。写り込んでいるお父さんにこの写真を捧げよう。

麓は花々が満開です。

桜も綺麗な商店街。

柑橘も実ってます。

まさに見頃。

春はいいねぇ。

後はバスで帰還。お疲れ様でした。

本日の山行情報

複数人山行/2日目/小屋泊/ハイキング/電車・バス登山

行者ヶ岳(ぎょうじゃがたけ)
標高1180m
詳細(外部リンク)
烏尾山(からすおやま)
標高1136m
詳細(外部リンク)
三ノ塔(さんのとう)
標高1205m
詳細(外部リンク)
二ノ塔(にのとう)
標高1144m
詳細(外部リンク)
大山(おおやま)
標高1252m
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

尊仏山荘[着] 06:55 - [発] 06:55
 ↓ 75分 
行者ヶ岳[着] 08:10 - [発] 08:10
 ↓ 55分 
三ノ塔[着] 09:05 - [発] 09:20
 ↓ 95分 
ヤビツ峠[着] 10:55 - [発] 11:05
 ↓ 135分 
阿夫利神社[着] 13:20 - [発] 13:25
 ↓ 5分 
阿夫利神社駅[着] 13:30 - [発] 13:40
 ↓ 5分 大山ケーブルカー
大山ケーブル駅[着] 13:45 - [発] 13:45
 ↓ 35分 
良弁滝バス停[着] 14:20 - [発] 14:20

行動時間:6時間45分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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