2011年5月8日
丹沢山地:日帰り
鍋割山:ヤマビルは実在した!(当たり前)

近所の仕事仲間Kさん夫妻と車で丹沢山地に行くことになった。
リサーチ大好きのKさんに色々と調べてもらい、目的地は鍋割山に決定。

私も事前リサーチしてみると、ヤマビルの生息地で時期的にも多発しているとの情報を得た。
そう言えば、丹沢でヤマビルに血を吸われた経験を持つアウトドアショップの店員さんから、登山靴を脱いだら靴下が血に染まっていた話を聞いたことがある。

これは恐ろしい・・・。

ヒル専用の忌避剤『ヤマビルファイター』(このネーミングセンス!)こそ持ってはいないが、消毒用アルコールと塩を装備しておこう。

さすがにゴールデンウィークだけあって、登山口近くの駐車場は満車状態。
登山口に近いゲートに路駐して出発だ。

誰もいないし見晴らしもイイ。


ゲートを超え林道を進んでいくと目的にしていた鍋割山への登山口を通り過ぎ、何故か櫟山に向かう登山口まで来てしまった。
時間にも余裕があるので「まあいいか」と、山道に入るとやはりイイ。
空気も気持ちよく、木漏れ日の中、土の上を歩く感じが心地よい。

櫟山に難なく登頂。
低山とはいえ見晴らしがいい。

多少遠回りになってしまったが、いい調子なので予定通りに鍋割山へ再出発。

櫟山から鍋割山への登山道は一気に下り道となる。これには、「せっかく登ったのに・・・」と多少ガッカリしつつ、途中の栗ノ木洞を越えて鍋割山へと向かう。

最後の登りこそキツかったが鍋割山山頂に到着。
雲がかかって残念ながら富士山は見えなかったが、山頂は天気もよく伊豆半島側の見晴らしは最高。

ポカポカ陽気の中、鍋割山荘前の芝生でごろごろと休憩しながらお昼ごはんを準備する。その後、レスキューTシャツを着た頼れそうなワンコも登ってきて、ほのぼの感は満点だ。
鍋割名物の『鍋焼きうどん』こそ食べそこなったが快適な山頂だった。
※山頂には綺麗なバイオトイレ(50円)もあります。

昼休憩の後は塔ノ岳方面に向かい、途中から二俣へ続く登山道を下りることにした。
このルートを地図で見る限り、踏み跡がわかりづらく、沢を渡る箇所もあるようなので、ほのぼのした気分を引き締める。

見晴らしのいい鍋割山山頂にある鍋割山荘は鍋焼うどんが名物です。


頼りになりそうなワンコ。


絶景ポイントにある花立山荘。

塔ノ岳/鍋割山と下山道の分岐点から花立小屋までの尾根歩きはまさに絶景。東京方面を見下ろしながら下山できるナイスコースだ。

この尾根の一部は、痩せ尾根に属する事から『金冷シ(きんひやし)』と呼ばれている。読んで字のごとく、屈強な山男の金玉を冷やすほどに両斜面が急峻な状態を指すほとんどセクハラ用語だが、ここの金冷シは言うほどに冷えないから安心だ。そのせいか、分岐点の標識には申し訳ない程度の小さな文字で『金冷シ』と書かれていた。

景色を見ながら下山できるナイスコース。


見晴らしのよい花立山荘では見事に満開の山桜が迎えてくれて、かき氷を食べる登山客で賑わっていた。
さらに下った堀山の家(友人の家ではなく山小屋です)でも多くの登山客を見かけ、このコースの人気振りを感じられる。

堀山の家(知り合いの家でもなく山小屋です)は分岐点となっており、ここから二俣への登山道を一気に下ってゆく事になる。
この登山道は思いのほか急傾斜で、油断すると登山道から外れてしまうため、木にくくられたリボンや小さなケルンなどの目印を確認しながら慎重に進む必要がありそうだ。

堀山の家(何度も言いますが山小屋です)から慎重に下りること90分。
小さな滝のある沢を渡り10分ほどで登山口、さらに10分ほどで駐車しているゲートに無事到着した。

塩が弱点のヤマビル。シカが媒体となって生息範囲が広がっています。


そういえば、あれほど心配していたヤマビルには遭遇しなかったな。

ヤマビルの存在すらも忘れかけていたが、登山靴を脱ごうとした時、いた。
ほどいた靴ひもの間にヤツはいた。

すかさずヤマビルを弾き飛ばして、恐る恐る登山靴を脱いでみる。

・・・よかった、靴下は血で染まっていない。

ホッと胸をなでおろし、ヤマビルの生息地を広げないためにも持参した塩で昇天してもらった。

やはりヤマビルはいます。
ご注意を。

本日の写真

林道の終点が登山口。

櫟山山頂。誰もいません。

ピクニック気分の山頂。

栗ノ木洞。ここも誰もいません。

せっかく上ったのに下りです。

途中、こんな感じで整備されています。

あれが山頂か?よくニセ山頂にだまされるので用心。

鍋割山山頂。

鍋割山荘。登山客のほとんどが名物の鍋焼うどんを食べてます。

トイレあります。(50円)

山頂記念にパチリ。

尾根づたい。一部崩落個所あり。

分岐点。控えめに書かれた「金冷シ」がポイント。

疲れも忘れる見晴らし。

花立山荘の見事な桜。絵になります。

花立山荘ではかき氷も売ってますよ。

東京方面を一望。夜も来てみたい。

踏み跡や目印を確認しながら下ります。

無事に登山口に到着。

本日の山行情報

複数人山行/日帰り/8時間以上歩行/マイカー登山

櫟山(くぬぎやま)
標高810m
栗ノ木洞(くりのきどう)
標高908m
鍋割山(なべわりやま)
標高1273m
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

林道ゲート(二俣)[着] 06:30 - [発] 06:30
 ↓ 40分 
登山口[着] 07:10 - [発] 07:10
 ↓ 40分 
櫟山[着] 07:50 - [発] 08:00
 ↓ 40分 
栗ノ木洞[着] 08:40 - [発] 08:50
 ↓ 30分 
後沢乗越[着] 09:20 - [発] 09:20
 ↓ 80分 
鍋割山[着] 10:40 - [発] 12:30
 ↓ 60分 
分岐点[着] 13:30 - [発] 13:30
 ↓ 40分 
花立小屋[着] 14:10 - [発] 14:20
 ↓ 40分 
堀山の家[着] 15:00 - [発] 15:10
 ↓ 90分 
登山口[着] 16:40 - [発] 16:40
 ↓ 10分 
林道ゲート(二俣)[着] 16:50 - [発] 16:50

行動時間:7時間50分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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