2012年4月16日
丹沢山地:1日目
丹沢山:歩荷ボランティアに震える尻。

桜咲く大倉バス停からスタート


近所の理容師Oさんから、丹沢で「Let's Go! 丹沢・大山やまなみスタンプラリー」をやっているとの情報を得た。

鍋割山(鍋割山荘)、塔ノ岳(尊仏山荘)、丹沢山(みやま山荘)の山頂小屋と、大倉(どんぐりハウス)、大山阿夫利神社下社、伊勢原駅観光案内所の合計6か所でスタンプを集める、丹沢東南部で展開されている企画だ。
指定の台紙に全スタンプを集めることで、もれなく「四季の丹沢手ぬぐい」と交換できるとあっては、手ぬぐい好きの私としては黙っていられない。

早速、情報源のOさんと丹沢へ出かけることにした。

初日は渋沢駅からバスで大倉→鍋割山→塔ノ岳、尊仏山荘に荷物を置いて空身で丹沢山→尊仏山荘に戻って宿泊。
翌日、表丹沢尾根を下ってヤビツ峠→大山→阿夫利神社→バスで伊勢原駅といったスケジュールだ。

久しぶりの連日山歩き。
これからの山歩きハイシーズンに向け、テント泊を想定した荷物を赤ザックに詰め込んで現在の脚力を試すつもりで出発だ。

ガラス越しに見えるスタンプ台を恨めしそうに眺めます。


平日ということもあり、空いているバスに悠々と乗り込み大倉へ。

早速、1つめのスタンプポイント「どんぐりハウス」に向かうも、何と定休日。
定休日の札がぶら下がり、ガラス越しに見えるスタンプ台を前に途方に暮れる大人二人。

定休日では仕方ない。
出鼻をくじかれてしまったが、証明代わりにデジカメで撮影して鍋割山へと向かう。


歩荷ボランティアにご協力ください。


舗装道路、林道を進み、ようやく山道入口に到着すると、鍋割山荘で使用する飲料水がペットボトルに入れられて置かれていた。
看板には「歩荷ボランティアとしてご協力ください」のようなことが書かれている。

「ほほう、テント泊縦走を想定した『重り』としては悪くないな」と、ボランティア精神皆無の挑戦心のみで歩荷してみることにした。

1.5リットルとはいえ、ザックの上部にくくりつけると重心がフラフラして想像以上に堪える。
登って行くにつれて「もう水捨てたい」の思いが膨らむばかりか、地図の先読みをしていたにも関わらずニセ山頂にも騙されてしまい精神的ダメージが蓄積、お尻の筋肉も震えだす始末だ。

鍋割山スタンプをゲット。


去年はよくテント泊何ぞできたものだな・・・と尻を震わせながらも何とか水を捨てることなく鍋割山へ到着。
歩荷してきた水を「どうだコノヤロー!」とばかりに鍋割山荘に下ろし、まずは1つめのスタンプをゲット。

尻休めついでに軽い食事を済ませ、1.5リットル分軽くなったザックを背負って塔ノ岳へと向かう。

大丸/小丸(山です)と多少のアップダウンはあるにしても、階段続きの登りと比べるとはるかに歩きやすい。
弱々しく震えていた尻もそこそこ回復して問題なさそうだ。


ガスがかかって眺望ゼロの鍋割山稜は、積雪はなくとも寂しい冬の雰囲気を残している。
大倉バス停では桜が咲きほこっていたものだが、この辺りでは春の訪れはまだまだ先のようだ。

塔ノ岳スタンプをゲット。


ボチボチ歩いて塔ノ岳山頂に到着。
飼育されているかのように山頂を闊歩するシカに、「むぉっ、ケモノ臭ぇ!」と汗臭さと加齢臭を放ちながら悪態をつく。(尻の疲れのせいです。堪忍して下さい。)

塔ノ岳山頂にある尊仏山荘で、無事に2つ目のスタンプをゲット。
本日は尊仏山荘に宿泊するので、荷物を置いて空身で丹沢山に出発する。

言うまでもなく空身は軽い。
シカの糞を華麗にかわしつつ丹沢山へと向かう。

日高、竜ヶ馬場のピークを越えて難なく丹沢山に到着するも相変わらずガスの中。
本来なら丹沢標識の間から見える富士山も残念ながら拝むことができなかった。

丹沢山スタンプをゲット。


景色が見れず残念だが丹沢山頂にあるみやま山荘で3つ目のスタンプをゲット。
小屋番さんや宿泊客と山話を交わして尊仏山荘へと戻る。

本日の尊仏山荘は他の宿泊客がおらず完全貸切状態。
小屋番さんから実践的で実に興味深い山話をたっぷり伺いながら夕食を楽しむ。
そして幼少期に山頂に捨てられていたと言う、尊仏山荘唯一の住人「尊仏ミー」(ネコ)を撫でくりまわす。

塔ノ岳では2/23と10/18にダイヤモンド富士(富士山頂と太陽が重なって見える現象)を見ることができるらしいので、機会があれば是非見てみたい。

他の宿泊客がいないこともあり、ありがたく広々とスペースを使わせてもらい快適に宿泊させてもらった。


【本日の学び】 挑戦心だけの歩荷は尻に毒。

本日の写真

桜咲く大倉バス停からスタンプラリースタート。

スタンプ1個目のどんくりハウス。

定休日?!閉ざされたドア越しに恨めしそうにスタンプ台を見つめます。

まぁ、元気出せよ。と通りすがりの散歩ネコ。

まつりの準備もいいけどスタンプ台を外に出しておいてほしかった。。。

二股への近道。

ちょこんとお地蔵さん。

沢を渡ります。

チョロチョロ水量の滝を眺めながら進みます。

おじさんが独りたたずむ河岸。

鍋割山荘への歩荷に挑戦。

水量豊富な沢を渡ります。

ようやく山歩きっぽくなってきた。

階段はカンベンしてほしい。

山道整備に感謝。

岩の陰に木彫り地蔵(?)。

鍋割山頂に到着。

鍋割スタンプ、ゲットだぜ。

塔ノ岳へ向かいます。

春っぽい何かが出てきてる。

山道脇が崩れているところ多々あります。

塔ノ岳山頂手前の日ノ出山荘(廃業)。

塔ノ岳に到着。ガスのため残念ながら眺望はゼロ。

塔ノ岳スタンプ、ゲットだぜ。

本日は貸切状態。

足伸ばして横になれる幸せ。

鹿がミューミュー鳴いてます。

丹沢山に向かう途中にあるピークのひとつ「日高」。

笹尾根を軽快に進んでいきます。

青空、出ろ!

丹沢山に到着。天気が良ければ富士山も見えます。

丹沢スタンプ、ゲットだぜ。

山頂に見える尊仏山荘に向かって戻ります。

積雪はほぼない代わりにグチャグチャ。

尊仏山荘が近づいてきた。

上からコケ。

下からコケ。

戻ってきた塔ノ岳でシカがお出迎え。

本日の山行情報

複数人山行/1日目/小屋泊/ハイキング/電車・バス登山

鍋割山(なべわりやま)
標高1273m
詳細(外部リンク)
塔ノ岳(とうのだけ)
標高1491m
詳細(外部リンク)
丹沢山(たんざわさん/たんざわやま)
標高1567m
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

大倉バス停[着] 08:00 - [発] 08:10
 ↓ 210分 
鍋割山[着] 11:40 - [発] 12:15
 ↓ 85分 
塔ノ岳[着] 13:40 - [発] 14:05
 ↓ 55分 
丹沢山[着] 15:00 - [発] 15:25
 ↓ 60分 
尊仏山荘[着] 16:25 - [発] 16:25

行動時間:6時間50分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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