天気も良く梅が見頃の房総半島。
そんな梅を見ながら、近所の床屋さんと伊予ヶ岳を登りに行った。
スタート地点は平群天神社。
クサリ場があると言っても低山だし2度目ということもあり、まったり山歩きになりそうだ。
30分程であっさりと山頂へ到着。(はしょりすぎ)
好天なのだが花粉シーズン真っただ中で霞んでいるせいか、辛うじて富士山が確認できる眺望。
それでも天気が良い事には違いなく、少々風は冷たくても春らしい陽気で気持ちがいい。
伊予ヶ岳北峰~南峰をウロウロしていると、ぞくぞくと登山者が登ってきた。
その中に、腰に鉈を差しているおじさんがいた。
鉈を持っている時点で只者ではなさそうな感じがプンプンする。
案の定、話を聞くと国内から海外の山々を歩くツアーコンダクターで、藪漕ぎをしながら道なき道を散策する冒険おじさんだった。
乳首山(御殿山の別称)。見る方角によってはもっと乳首っぽいらしい。
さすがに山歩き経験が豊富で、この辺りの山情報は網羅している感じ。
人骨山や乳首山(実に興味深い!)など名称の所以や、周辺の見所情報を色々と教えてくれた。
千葉県は低山しかないとはいえ、ちょっとしたプチ情報があるだけで俄然魅力的に感じてしまう。
ちなみにゴッドハンドの大山倍達が片眉を剃って山篭りしたのは千葉県の清澄山だ!
そして実は修行目的ではなく警察から身を隠すためだったとか・・・。(真実なら、なんじゃそりゃぁ!!)
そんな冒険おじさんから、予定とは別の下山道を教えてもらい、ちょっとした冒険心で行ってみることにした。
その山道は、目印(枝にくくられたリボン)があることはあるが、踏み跡が少々わかりずらいとのこと。
その点、山岳地図、コンパス、そして床屋さんが装備している買ったばかりのGPSがあるから問題ないだろう。
目印はしっかり確認しておきましょう。(迷ったヤツが言うな)
目印を頼りに下山していくと、なんだか迷った感じ。(あっさり迷いすぎ)
突然急勾配になり、目印も見当たらなくなった。
それでもGPSの存在はさすがだ。
自分の居場所を把握できることの安心感たるや実に心強い。
ドドドドド!っと眼下をイノシシが走りまわる獣道をGPSの示す現在地とコンパスを頼りに着々と下山していく。
そして無事に林道へ合流。
冒険おじさんから教えてもらった下山道からは少々外れてショートカットした形になったが、ちょっとした冒険気分を味わうことができた。
※この周辺でも道迷いで亡くなった方がいるそうなので注意して下さい。
プチ山歩きの後は、伊予ヶ岳からすぐ近くのチーズの店で昼食。
ずっと気になっていた店だけに実はこちらがメインだったりもした。