2011年8月20日
房総丘陵:日帰り
富山:小学時代の探検気分で山歩き。

奥が多分、富山。


今回の目的地は、滝沢馬琴による小説『南総里見八犬伝』のゆかりの地でもある富山。
富山県とはまるで関係なく房総半島にある山で、称呼は『とみさん』。しかし付近の地域名は『とみやま』と呼ばれる実に紛らわしい山だ。

ハイウェイオアシス富楽里に駐車して、のどかな田園風景を見ながらの出発。
事前のネット調査によると山歩きという感じはあまりないようだが、途中、尾根ルートの登山口を発見。これは行くしかない。

麓からムームーと牛の鳴き声が聞こえるのどかな雰囲気の中、いざ登ってみると山道はクモの巣だらけ、草藪だらけ。
少なくともここ1週間は人が入り込んだ気配がまるでなく、小学生の頃にばあちゃん家の裏山探検をしている感覚が蘇るほどに荒れ放題だった。

それにしてもこういった荒れた山道を歩くと、整備が行き届いた山道の有難味を実感する事ができる。
まったくもって山道整備には感謝だ。

なかなか雰囲気あります。


クモの巣や草をかき分け、何度か滑って尻もちをつきかけながらも『伏姫籠穴』に到着。

実のところ歴史小説は苦手なため、詳しい事をあまり知らないのだが『南総里見八犬伝』くらいは聞いたことはある。(タイトルだけ)
その小説で登場する伏姫と飼犬八房が籠ったと言われる場所が『伏姫籠穴』だ。
なかなか雰囲気のある場所で、今でも籠っているような気配すら感じてしまう。

ふと思ったのだが『小説』なのに『史跡』があるってどうなんだろう。
まあいい。


里見八犬士終焉の地がトイレに!?これはダメだろう!!


『伏姫籠穴』を後にして富山山頂へ向かう。
最初は普通の舗装道路でスイスイ進めるが、途中から階段の連続となる。
そこはこれまで鍛えた脚力の出番。程良く汗を掻いたものの、休むことなく富山北峰まで登る事ができた。

富山は双耳峰で北峰と南峰がある。
北峰には展望台があり天気が良ければ富士山も見渡せるのだが、残念ながら本日は曇りで見えず。
周囲の景色を眺めるだけとなった。

富山北峰より南峰を眺める。


南峰にも行こうかと思ったが、北峰から見る限り近代的な電波搭がドーンとあるだけのようだし、腹もグーグー鳴っていたのでそのまま下山。
ハイウェイオアシスでお腹を満たして帰宅した。

※南峰にはお堂などもあるようです。

本日の写真

ハイウェイオアシス富楽里から出発。

駐車場から階段を下ります。

富山方面。ほのぼのな感じ。

案内図。

稲穂の香り漂う田園風景。

登山口の案内板。

結構荒れてそうな予感。

そこそこ急で滑りやすい。

一気に登っちゃう感じ。

少なくとも一週間は人が入っていないような荒れ具合。

ツタがからまるステキな感じ。

こんな草藪を歩いていると小学生の時の探検気分を思いだします。

尾根ルートですが見晴らしナシ。

ここから一気に下り。

下りてくると南総里見八犬伝ゆかりの地に出た。

伏姫籠窟(ふくひめろうけつ)。雰囲気あります。

八犬士にちなんで八角形の舞台。

尾根ルートから来ると快適な程に歩きやすい。

正面にはこんなに立派な門が。

トイレ脇に登山用の杖が用意されています。

富山はこちら。

普通の車道ですが、倒木、落石があります。

ひたすら階段。

謎の「金」印の石碑。

ボタンスギの巨木。樹齢約300年以上だがまだまだ現役。

里見八犬士終焉の地がトイレに!?これはダメだろう!!

富山山頂の展望台。

富山北峰より南峰を撮影。

富士山方面。天気が良ければ見えるらしい。

東京湾方面。

御苦労さまでした。

本日の山行情報

複数人山行/日帰り/ハイキング/マイカー登山

富山(とみさん)
北峰(標高349m)/南峰(標高342m)
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

ハイウェイオアシス富楽里[着] 09:40 - [発] 09:40
 ↓ 20分 
登山口[着] 10:00 - [発] 10:00
 ↓ 70分 尾根ルート
伏姫籠窟[着] 11:10 - [発] 11:20
 ↓ 50分 
富山(北峰)[着] 12:10 - [発] 12:20
 ↓ 40分 
伏姫籠窟[着] 13:00 - [発] 13:00
 ↓ 35分 
ハイウェイオアシス富楽里[着] 13:35 - [発] 13:35

行動時間:3時間35分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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