2011年1月29日
房総丘陵:日帰り
鋸山:恐怖!手彫りトンネルでパニック寸前。

そびえ立つ岩山。


午前中の伊予ヶ岳に続き、午後からは鋸山。
港に車を止め、海抜0mからガッツリと登る算段だ。

元々、房州石の石切り場だったこともあってか、石畳状になっている登山道もあり、その脇には苔で覆われた岩がごろごろしている。

岩山ならではの雰囲気で、この時期に言うことではないがなかなか涼しげだ。

ズンズン登っていくと、「吹抜洞窟」に到着。
切り立った岩壁が圧巻で長く見ていても不思議と飽きない。そして、その岩壁を切り出す人間の文化。
自然の状態も勿論素晴らしいが、環境破壊云々は抜きにして、自然に対する人間の挑戦心にも感服する。

吹抜洞窟を過ぎてすこし登ると、急な階段が現れる。
手すりのある階段とはいえ段差が大きく急勾配で、何気に危ない。

階段を登り終え、「地球が丸く見える展望台」を経由して山頂へ到着。

鋸山山頂は木々に囲まれ「ナイスビュー!」とは言えないが、一等三角点と珍しい菱形基線測点があり、ちょっと得した気分。

ネコだるま様、鎮座。


当然中には入れません。


鋸山山頂の菱形基線測点に鎮座。

日も落ち始めたのでちょっと急ぎ足で「東の肩」を目指し、「安兵衛井戸と沢コース」を下山していく。

このコースは「狭い」「急傾斜」「すぐ隣は何気に崖」と、なめられないコースで、「安兵衛さん、すげぇよ!!」と、勝手な想像で軽い興奮を覚える。
それにも関らず「安兵衛井戸」を知らぬ間に素通りしていたが、代わりに異様な雰囲気の場所に出くわした。

日も暮れかかっているせいか異様な雰囲気の手彫りトンネル。<br />※写りこんでいるのは素早い動きのヨメです。


手彫りトンネル。

出口の光は見えるのだがトンネル内は真っ暗で、「何か」が出てもおかしくない雰囲気。
日も暮れかけているから尚のこと不気味な印象を受けてしまう。

一人だったら引き返すか、大声で歌いながら駆け抜けてしまうところだったが、ヨメがいることもあり平静を装ってトンネル内に入っていく。
中は驚くほどの暗闇で、所々にある横道(ただの溝?)から何か出てきたら・・・などと余計な想像も膨らんでしまう。
少しでも物音、気配があったら、ダッシュ間違いなしの状況だ。

何事もなく通過できたので(当たり前?)、振り返って写真にでも収めておこうかと思ったところ、「振り返らないで!」と真顔のヨメの一言に、コクリと頷き手彫りトンネルを後にする。(ビビリ?)

日が沈む前に港に帰ってこれたが、ヘッドランプは日帰り登山でも常備したいアイテムだとしみじみ感じた山登りだった。

本日の写真

最寄駅の浜金谷駅。

そびえ立つ岩山。

岩切場らしく岩の道。

日を浴びる岩と苔。

圧倒される存在感でそびえ立っています。

立ち止まって撮影。

吹抜洞窟。当然中には入れません。

サササッっと素早く撮影。

東京湾方面。あのフェリー乗り場から歩いてきました。

急傾斜の階段。その名も「絶壁階段」。

展望台より山と海の景色を満喫。贅沢です。

山頂へ向かいます。

鋸山山頂の一等三角点と珍しい菱形基線測点。

山頂からの景色。

意外と危険。トラロープが頼りです。

手彫りトンネル。※写りこんでいるのは素早い動きのヨメです。

実に静か。人っ子一人いない。

道端に咲くスイセン。

やんちゃのみが乗りこなせるチョッパー自転車。

本日の山行情報

複数人山行/日帰り/ハイキング/マイカー登山

鋸山(のこぎりやま)
標高329m
詳細(外部リンク)

本日のスケジュール

東京湾フェリー[着] 13:00 - [発] 13:00
 ↓ 25分 
登山口[着] 13:25 - [発] 13:25
 ↓ 50分 車力道(しゃりきみち)コース
地球が丸く見える展望台[着] 14:15 - [発] 14:30
 ↓ 15分 関東ふれあいの道
鋸山[着] 14:45 - [発] 14:45
 ↓ 20分 関東ふれあいの道
東の肩[着] 15:05 - [発] 15:05
 ↓ 60分 安兵衛井戸と沢コース
登山口[着] 16:05 - [発] 16:05
 ↓ 25分 
東京湾フェリー[着] 16:30 - [発] 16:30

行動時間:3時間15分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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