2014年8月17日
朝日山地:2日目
大朝日岳:ラブリーなオコジョにいい大人メロメロ。

景色、見たいなぁ。


好天までは望まない。
せめて朝方の冷え込んだ時間帯だけでも、雲が下がって雲海の景色が広がっていてほしい。

そんな願いも虚しく、起床すると外は雨。

昨日、小屋泊した方に「朝方だけは綺麗に景色がみれましたよー」と聞き、素知らぬ振りして期待していたが残念だ。
それでも小雨になった頃合いを見て、大朝日岳山頂まで朝の散歩に出掛けてみた。

清々しい空気。
でも眺望ゼロ。

霧雨でマイナスイオンたっぷり。
でも展望ゼロ。

・・・しょうがない。
また来ます。

大朝日小屋まで戻ると、宿泊者は下山支度を済ませて次々と出発していた。
私たちもボチボチと下山支度を始める。

その間、小屋番さんから色々と興味深い話を伺った。

この避難小屋の事、突然変異の高山植物とその見分け方、ここから見れる花火大会や星空。
どの話も、知識をひけらかす感じではなく、実体験をイキイキと語ってくれるので、聞いているこちらも楽しくなってしまう。

同時に感じたのはお酒が大好きな事か。
それも楽しいお酒を飲むタイプとみた。

今度訪れる際はお酒の差し入れでも持ってこよう。

なんたるラブリーさ。


色々と話し込んでいると、目の前を何かが横切った。
よく見るとオコジョだ。

なんたるラブリーさ。
カワイイっ!

人間を警戒するどころか興味津々な様子で、周辺をチョロチョロと駆け回るオコジョ。
馴れているのか小屋番さんの呼び掛けに反応して、足下まで寄ってきて引っ掻いたりしている。

あまりのラブリーさに、小屋番さんも含め、いい歳の大人たちが「オコちゃん、オコちゃん」とメロメロ。
オコジョは30分程遊び回ったあと、「じゃ、また」と何処かへと去っていった。

はあ、可愛いかった。
オコちゃ・・・いや、オコジョのおかげで今回の山行満足度はもう満たされた。

【オコジョ】
単独で生息するイタチ科の小動物。夏毛は背が茶色で腹は白く、冬毛になると全身白くなります。丸顔で可愛らしいが気性は荒く獰猛です。
天敵となる猛禽類から身を守るため、ガスのかかった朝方によく見られます。


よう、遊びに来たぜ。


ん?呼んだ?


じゃ、また。

オコジョにたっぷりと癒されたところで、下山を開始。

ガスの中で聞こえる鐘の音には安心感があります。


大朝日小屋では小屋番さんが鐘を鳴らしてくれている。
相変わらずガスで覆われている山中に響き渡る鐘の音。

そんな鐘の音に安心感を覚えながら大朝日小屋を後にした。

景色は見えずとも大朝日岳に登ったのだから小朝日岳にも登っておこう。
そんな訳で、昨日登らなかった小朝日岳山頂に立ち寄ってみる。

急な岩場を登って辿り着いた小朝日岳山頂は、小雨が降りしきる一面のガス景色。

・・・しょうがない。
また来ます。

辛うじて見えた景色。左に蔵王、右に飯豊。


ここからは、雨と汗で濡れた不快感を洗い流すためにも、温泉目掛けてテンポよく下山。
適度な休憩を挟みつつ快調に山を下り、予定よりも速く古寺鉱泉駐車場に到着した。

そして、お待ちかねの大井沢温泉『湯ったり館』で雨と汗を洗い流し、今回の山行は無事に終了した。

思い返せば、美味しい水や山形づくしの山飯、ささやかな花火大会観賞など満足度の高い山行となった。
この天候のおかげか、アブやブヨに悩まされずにすんだのも良かった。

そして何よりもオコジョ。
コレに尽きる。

40男の心をもつかんで離さない、あのラブリーっぷりにオッサンはメロメロなのでした。

漫画的山行記録

大朝日避難小屋にて起床。
好天の願いも虚しく、外は雨です。

それでも大朝日岳山頂まで朝の散歩に出掛けます。

ガスで真っ白な山頂へ向かって出発。

鐘もしっとり濡れています。

大朝日避難小屋から山頂までは15分程度。

しっとりとミヤマリンドウ。

もうすぐ大朝日岳山頂です。

大朝日岳山頂に到着しました。

見えるのは一面のガス景色。

ガッカリと大朝日避難小屋まで戻り、帰り支度をしていると・・・、

オコジョ登場。

ん、呼んだ?

何たるラブリーさ。

人間は危険な対象ではないらしく、興味を示して寄ってきます。

じゃ、そろそろ帰るわ。

オコジョの登場に癒されたところで下山開始です。

曇り空ですが穏やかな天候。

市街地は晴れているのかな。辛うじて左に蔵王、右に飯豊が見えます。

せっかくなので小朝日岳にも登ります。

急坂をワッセワッセと登ります。

急坂を登れば後はなだらか。

小朝日岳山頂。しかし何も見えず。

景色も見れず小雨も降ってきましたが、オコジョのラブリーさを満喫しているのでガッカリ感はありません。

小雨の中、淡々と下山します。

一服清水で文字通り一服しながら、

古寺鉱泉まで下りてきました。

無事に下山完了です。

古寺鉱泉駐車場へ戻ってきました。

雨降りでしたがオコジョのおかげで満足の山行となりました。

おわり

漫画的山行記録
(新規ウィンドウ表示)

本日の山行情報

複数人山行/2日目/避難小屋泊/ハイキング/マイカー登山

大朝日岳(おおあさひだけ)
標高1870m
詳細(外部リンク)
小朝日岳(こあさひだけ)
標高1648m
古寺山(こでらやま)
標高1500.7m

本日のスケジュール

大朝日避難小屋[着] 06:10 - [発] 06:10
 ↓ 10分 空身
大朝日岳[着] 06:20 - [発] 06:30
 ↓ 10分 空身
大朝日避難小屋[着] 06:40 - [発] 07:25
 ↓ 60分 
熊越[着] 08:25 - [発] 08:25
 ↓ 25分 
小朝日岳[着] 08:50 - [発] 09:00
 ↓ 30分 
古寺山[着] 09:30 - [発] 09:35
 ↓ 50分 
一服清水[着] 10:25 - [発] 10:50
 ↓ 50分 
古寺鉱泉[着] 11:40 - [発] 11:40
 ↓ 5分 
古寺鉱泉駐車場[着] 11:45 - [発] 11:45

行動時間:4時間(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

この山域の関連記事