2011年7月10日
朝日山地:2日目
大朝日岳:朝日山地は地元民憩いの場所。

朝焼けが始まりそう。


昨日、19時頃には就寝したせいか、暗いうちに目が覚めた。
いつもなら寝過すところだが、睡眠時間もたっぷり取って下界の生活よりも体調はバッチリだ。
早々と身支度を済ませ、大朝日岳目指して出発した。

日の出前の静けさ。そして涼しさ。
やはりこの時期の山歩きは早朝に限る。

難なく鳥原山山頂を通過し、急坂を慎重に登って小朝日岳山頂へ。

昨日登ってきた樹林帯の山道とは打って変って視界も広く、進む先々の山がよく見渡せる。
草木の緑と残雪の白とが織り成す景色は爽快そのものだ。
山道脇にちらほら咲いている花も、名前こそ知らないが可愛らしい。

やっぱり稜線歩きは気持ちいいーー。

この爽快気分でこれから向かう大朝日岳のY字雪渓や、遠くに見える飯豊連峰など写真をバチバチ撮りまくった。(ほとんどピンボケ)

昨日から山道では誰ともすれ違うことがなかったが、大朝日岳に近づくにつれ、登山者もポツポツと増えてきた。
人気スポットの『銀玉水(ぎんぎょくすい)』では皆が足を止め、水を汲んでいる。
確かに良く冷えていてウマイ。
大朝日岳と西朝日岳の間には『金玉水(きんぎょくすい)』(「きんたまみず」と声を出して読みたくなる気持ちは抑えるように)というのもあり、どちらともキンキンに冷えた名水だ。

銀玉水から30分ほどで大朝日避難小屋に到着。
常駐している管理人さんのご好意に甘えて室内で休憩、腹ごしらえをしてから今回の目的地である大朝日岳山頂へと向かった。

到着した大朝日岳山頂は、見事にガスで真っ白。
ま、また来ればいいさ。

折角の友人との山行なので、これまであまりした事のなかった山頂での記念撮影を撮る。しかし、タイマー操作がうまくいかず、収まりの悪い記念撮影となった。
ま、この適当さも友人との山行らしいと言えなくもない。

その後、真っ白な景色をひとしきり眺めてから大朝日避難小屋へと戻った。

青、緑、白の景色。爽快!


Y字雪渓の「ワイ」!


タイマーで撮影。キラーン!き、決まった!(オレだけ)

大朝日避難小屋の管理人さんから話を聞くと、朝日山地の山小屋(避難小屋)は山形県が管理しているらしく、そのためか物品販売は行っていない。
それを知ってか、地元の登山者は多めの食糧や酒を持って山へ登り、寄付のような形で小屋に置いていくという。
そしてそれを別の登山者に分けてあげることでうまい具合に回っている、そんなシステムが自然と確立しているとのことだった。

なるほど、お金を出せば食べ物などを買えるのが当たり前になっていたが、よくよく考えると山では特殊なこと。
どんな形であれ、山で得られる食糧や水、小屋の貴重さは肝に銘じておこう。

でも、これから下山する者としては、小屋で休憩中に頂いた日本酒と山盛りのスルメはカンベンな。(特攻野郎Aチーム風に)

古寺山経由で下山。
麓のりんご温泉で汗を流してさっぱりして今回の山行を無事に終えた。

里帰りついでの山歩きに満足していると、手にムズムズした痒みを覚えた。ふと、手の甲を見るとなんじゃこりゃあ?!

て、手がぁぁぁぁあぁぁあぁっ!


赤ちゃんか、はたまた力士の手かと見まごうばかりに右手の甲がパンパンに腫れている。
同じように右こめかみも腫れていて、試合後のボクサーばりの様相を呈していた。

温泉で体を温めたせいもあってか、気がつくと猛烈に痒い。
ブヨの奴だ。

皆さんも奴らには注意を。

本日の写真

夜明け前に出発。

だいぶ明るくなってきた。

鳥原山展望台。

前方に見える大朝日岳を目指します。

山道脇には残雪が。

ロープ場。小朝日岳は結構な急坂です。

朝露でしっとりと。

急坂でも土嚢で整備されているため楽に登れます。

カラマツソウ、でしょうか?

飯豊連峰を眺めます。

登れや登れ。

小朝日岳山頂より。差し込む光がキレイ。

大朝日岳のY字雪渓。その上に大朝日避難小屋があります。

小朝日岳山頂から一気に下ったところの分岐点。

あちこちに雪渓が残っています。

清々しい山の朝。

青空とのコントラストがイイ。

何とも言えない爽快な景色。

山盛りケルンがお出迎え。

少し下ったところに『銀玉水(ぎんぎょくすい)』があります。

銀玉水はキンキンに冷えてます。

心地よい風を受けながら残雪の脇を歩きます。

小さくても集まっていると見事。

稜線歩きは気持ちいい。

眼下に『金玉水』を眺める。キンギョク、ですよ。

大朝日避難小屋が見えてきた。

西朝日岳へ続く分岐点。小屋の裏手にあります。

うっすらガスがかかる中、山頂を目指します。

山頂到着。残念ながらガス。

稜線を下っていきます。

風で雪が舞ってきます。

あの岩先に立ってみたい欲求をこらえての撮影。

小朝日岳を仰ぎ見ます。

分岐点標識。

小朝日岳山頂への登り道。帰りは巻き道で別方面へ。

ハナヌキ峰への標識。

何かの花。ポケット草花図鑑でも持ち歩かないと。

古寺山山頂。後ろに地元のオヤジさん。

水場『三沢清水』です。

こんな感じの山道を下ります。

何かが色々と宿っていそうな木。

分岐点。

水場『一服清水』で文字通り一服。

ブナとヒメコマツの『合体の樹』。ネーミングが安易!!

自然の植木鉢。

表面がはがれても大丈夫?

水量が豊富。

古寺鉱泉に到着しました。

本日の山行情報

複数人山行/2日目/避難小屋泊/縦走/マイカー登山

鳥原山(とりはらやま)
標高1430m
小朝日岳(こあさひだけ)
標高1648m
大朝日岳(おおあさひだけ)
標高1870m
朝日岳の主峰
詳細(外部リンク)
古寺山(こでらやま)
標高1501m

本日のスケジュール

鳥原山避難小屋[着] 03:50 - [発] 03:50
 ↓ 35分 
鳥原山[着] 04:25 - [発] 04:30
 ↓ 60分 
小朝日岳[着] 05:30 - [発] 06:00
 ↓ 55分 
銀玉水(水場)[着] 06:55 - [発] 07:10
 ↓ 35分 
大朝日岳山頂避難小屋[着] 07:45 - [発] 09:30
 ↓ 15分 
大朝日岳[着] 09:45 - [発] 10:00
 ↓ 15分 
大朝日岳山頂避難小屋[着] 10:15 - [発] 10:30
 ↓ 25分 
銀玉水(水場)[着] 10:55 - [発] 11:00
 ↓ 80分 
古寺山[着] 12:20 - [発] 12:30
 ↓ 30分 
三沢清水(水場)[着] 13:00 - [発] 13:00
 ↓ 30分 
一服清水(水場)[着] 13:30 - [発] 13:45
 ↓ 70分 
古寺鉱泉[着] 14:55 - [発] 14:55
 ↓ 5分 
駐車場[着] 15:00 - [発] 15:00

行動時間:7時間35分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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