2016年10月7日
御坂山地:日帰り
蛾ヶ岳:四尾連湖から山栗食べつつ山歩き。

『ひるがたけ』と読む蛾ヶ岳。


予定していた仕事が1週間ずれこんでしまい、思いがけずフリーとなった。そして、接近中の大型台風は温帯低気圧となり、久し振りとなる秋晴れの天気予報だ。

これは「お山へ出掛けなさい」との天からのお告げに違いない。

そのような都合の良い解釈のもと、出発。



紅葉がしっとりと始まりました。


本日の目的地は山梨百名山にも選定されている蛾ヶ岳。

これ、『ががたけ』ではなく『ひるがたけ』と読む。
実に紛らわしい。

その昔、中国の名峰蛾眉山(がびさん)と山容が似ていることから蛾ヶ岳(ががたけ)と呼ばれていた。また甲府から見ると、最も日が高くなる昼間に太陽が頂の真上に見えることから昼ヶ岳(ひるがたけ)とも呼ばれていた。その名称が押し合いへし合いに入り乱れ、現在の表記と読みに落ち着いたようだ。

そして、本日の出発地点となる登山口は四尾連湖。

これ、『しびれんこ』ではなく『しびれこ』と読む。
またしても紛らわしい。

四尾連湖はマグマが流れ出した陥没地に雨水などが溜まったカルデラ湖で、河川の流入や流出が無く、静かな湖面に映し出される景色が印象的な湖だ。加えて、名称由来にもなっている四つの尾を持つ龍の伝説が残る神秘的な湖でもある。

では蛾ヶ岳に向けて出発。

山栗をひょいと拾って食べながら歩きます。


登り始めて間もなく、イガ栗がゴロゴロと落ちている山道となった。裸足で歩けば悲鳴必至の状態だ。ただ、イガの中から現れるツヤツヤの山栗を目にすれば、嬉しい悲鳴へと変わる。

虫に食われていない山栗をひょいと拾い、渋皮まで綺麗に削って、そのままカリコリとかじりながら歩く。本格的な紅葉の時期にはまだ早くとも、山栗のほのかな甘みからは間違いなく秋の気配を感じ取れる。

同じように秋の味覚を狙う熊の存在にも十分注意しながら、幾つかの細尾根を通過して、6体の小さなお地蔵さんが並ぶ西肩峠から蛾ヶ岳へ最後の登りに取り掛かる。

山道脇にポツリポツリと残る花々を眺めつつ蛾ヶ岳山頂に到着した。


南面には富士山、のはず。


北面には八ヶ岳、のはず。


下方に見える四尾連湖。

北面には八ヶ岳、南面には富士山。

本来であればそんな好展望の山頂なのだが、すっかり雲で覆われてしまい景色は見えず終いだった。

秋晴れの予報だったのにぃいいいッ!

天気予報に対する恨み節は口に出さず、心のなかでひっそりと思うだけに止めて蛾ヶ岳を後にした。

ここまで山栗をつまみながらノンビリと歩いてきたが、下りは脇目も振らず四尾連湖へまっしぐら。それもそのはず、下山後は四尾連湖畔にある『水明荘』のキャンプ場で焼き肉デイキャンプを予定しているのだ。

天気こそパッとせず、カッコウも鳴いてはいないが、静かな湖畔の森の陰で食べるお肉の旨さはまた格別。蛾ヶ岳付近まで散策して四尾連湖でキャンプの流れは、老若男女問わず王道的にオススメできるプランだ。ただ、土日祝日は賑わうことが予想されるので事前の確認は必須。


四尾連湖畔の水明荘が見えてます。


雰囲気のよい湖畔のキャンプ場。


奥に見えるのが蛾ヶ岳です。

こうして、急遽フリーとなった本日の『山歩き+焼き肉デイキャンプ』は満足のままに終了した。

ただ、やはり言いたい。

秋晴れの予報だったのにぃいいいッ!

漫画的山行記録

久し振りとなる秋晴れ予報なので山歩きに行ってきます。

目的地は蛾ヶ岳。

紛らわしいですが蛾ヶ岳(ひるがたけ)と読みます。

ここから出発です。

秋晴れ・・・か?

きっとこれから秋晴れになると信じて出発。

静かな山道を歩きます。

足元は山栗だらけ。

渋皮まで剥いてカリコリとそのまま頂きます。

山栗を食べながら稜線に乗りました。

所々このような細尾根になっています。

緊張する程の細尾根ではないので大丈夫。

ボチボチと色付き始めています。

なだらかで歩きやすい山道です。

山栗は食べても生キノコは遠慮しときます。

西肩峠の分岐点。

六体のお地蔵様が見守る峠です。

蛾ヶ岳へ最後の登り。結構急です。

蛾ヶ岳に到着しました。

南側には富士山。

北側には八ヶ岳。

・・・って、何も見えねぇ。

秋晴れの予報だったのにぃいいいッ!

チクショー!

金刀比羅神社の石碑。何故かお地蔵様付き。

風化して判読できなかった祠もあります。

清々しい雰囲気です。

下方には四尾連湖が見えます。

秋晴れ予報には裏切られましたが、これから四尾連湖に戻ってデイキャンプです。

小梨のような小林檎のような。

寄り道せずに駐車場まで戻ってきました。

ステキな湖畔にある『水明荘』でデイキャンプです。

よっしゃ、お肉だッ!

食後は軽い散歩。四尾連湖を一周します。

打ち上げられた老体のアヒル。

湖面に映る景色が美しい。秋晴れだったならなおさら・・・。

静かな湖畔の森の影。

奥には蛾ヶ岳が見えます。

こうして『山歩き+焼き肉デイキャンプ』は終了。

最後に。

秋晴れの予報だったのにぃいいいッ!

おわり

漫画的山行記録
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本日の山行情報

複数人山行/日帰り/ハイキング/マイカー登山

四尾連湖(しびれこ)
標高880m
詳細(外部リンク)
蛾ヶ岳(ひるがたけ)
標高1279m

本日のスケジュール

四尾連湖登山口[着] 07:21 - [発] 07:21
 ↓ 107分 
蛾ヶ岳[着] 09:08 - [発] 09:28
 ↓ 64分 
四尾連湖登山口[着] 10:32 - [発] 10:32

行動時間:2時間51分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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