2014年4月13日
奥武蔵:日帰り
天覧山:ユルく歩いて疲労解消。

飯能中央公園のしだれ桜が満開中。


忙しい。

私が意識して使わないように心掛けている言葉のひとつ。
でも愚痴っぽく使っちゃう言葉のひとつでもある。

ここ最近、仕事の『忙し』さのあまり土日返上を覚悟していたが、眠っていた集中力を発揮させて予想以上のはかどりをみせた。
一息ついて、手元にあった女性が好きそうな日帰り登山ガイドブックを何気に開く。

そこには天覧山の文字。

ここ、行こうか。
そんな軽いノリで今週もお出掛けだ。




桜の見頃は終わった飯能中央公園から、奥に見える天覧山を登ります。


埼玉県飯能市にある天覧山は標高197m。

ゼロがひとつ少ない訳ではない。
登り口が地下1000mとかでもない。

標高120mほどの飯能中央公園から70m登れば山頂。
それが天覧山だ。

いわゆる地元住民の散歩コースであり、憩いの場でもあるこの山。
近所ならまだしも、なぜ高速道路で2時間もかかるこの山をチョイスしたのだろうか、と思わなくもない。

仕事の疲れもあるし、眠いし、都内に用事もあるし、この位ユルい山行も時には良いだろう。

桜の見頃は終わっているが、提灯に彩られた飯能中央公園はまだお祭り気分。
日中にもなると地元の方で賑わうのは間違いなさそうだ。

アクビを連発させながらボチボチと歩き始める。

山腹にある十六羅漢像はそれぞれイイ表情をしています。


何事もなく快適に、そして驚くほど穏やかな気持ちで天覧山山頂に到着した。

飯能の街並み、奥多摩の山々が見渡せるなかなかの眺望。
標高197mとは言え爽快な眺めだ。

元々は愛宕権現を祀っている事から『愛宕山』と呼ばれ、その後、十六羅漢の石仏を奉納されて『羅漢山』。
そして、明治天皇が見晴らしの良いこの山頂から近衛兵春季小演習を統監した事から『天覧山』と呼ばれるようになったそうだ。

時代によって愛称が変わってゆくのは地元住民たちに愛されている証拠。
それにしても『天覧』とはまた大風呂敷を広げたな、と思わなくもない。

ここまで30分も歩いていない。
さすがにもう少し歩きたいので、多峯主(とおのす)山まで歩きを続行する。

鳥のさえずりをBGMに木漏れ日の山道を散歩。
その心地好さで、仕事で蓄積された眼精疲労が解消されてゆく気がする。

こんなハイキングコースも山頂直下だけは鎖場の急登となる。
ただ、石段も整備されているため鎖の必要性がなく、冒険心豊かな地元の子供たちへのサービスだろうと勝手に想像する。

天覧山山頂から奥多摩方面の眺め。


陽当たりの良い多峯主山山頂では昼寝ならぬ朝寝をしてくつろぎの一時を楽しむ。
気が付くと、山頂には老若男女問わず、地元っぽい方たちが入れ替わり立ち替わり訪れていた。

天覧山と多峯主山はセットとなって、地元住民の散歩コースとして愛されているようだ。
ちなみに周辺の山々(多峯)の中心的存在(主)で、『多峯主山』と呼ばれるらしい。
昔の人の言葉遊びには感心させられる。

地元の方との交流も程々に下山の途に就く。
別ルートで戻ろうかと思いきや、早々と下山(道路に出て)してしまい、朝の散歩はあっさり終了した。

小春日和だし、ユルく歩くのも悪くない。

尚、『小春日和』は春のような陽気の冬の事。
ユルい気分なのでそんな事はいいのです。




帰りは飯能銀座商店街を散策。
お買い物をすれば、お得で可愛い『ハローチップ』(サービス券)をゲットだぜ。

そして、少し離れて、埼玉県和光市にある昔ながらの銭湯『浩乃湯』へ。

そびえ立つ煙突に歴史漂うその建物から、カランコロンと下駄を鳴らして出てくる近所のおとっつぁん。
浴場内には味わい深い富士山のペンキ絵が描かれ、その傍らには破廉恥な格好で死んだように横たわるおじいちゃんの姿。

これぞ銭湯だ。(どんな理想だ)

ちなみに、埼玉県公衆浴場業生活衛生同業組合、略して『埼浴』に加入している銭湯が県内に点在しており、どこでも入浴料410円です。

是非ご活用を。

意外と歴史の古いアトム像。


飯能銀座商店街でお買い物をするとお得で可愛い『ハローチップ』(サービス券)を貰えます。


埼玉県和光市にある昔ながらの銭湯『浩乃湯』。

漫画的山行記録

軽いノリで天覧山を歩いてきます。

飯能中央公園に駐車して出発。

桜のシーズンも終わりです。

桜の見ごろは過ぎていますが、お祭り気分は健在。

こちらが登り口です。

桜のシーズンは儚い。

ここが中段くらいらしい。

紅葉シーズンも綺麗そうです。

ステキな福耳を持ってらっしゃる。

十六羅漢像。それぞれイイ表情をしています。

おじいちゃん、そこ家じゃないでしょ。

古い地層の岩場を通ります。

天覧山。

標高は低くても見晴らしは中々です。

折角なので多峯主山まで足をのばしてみます。

非常に歩きやすい山道です。

雨乞池。息を止めて池の七廻りすると池に異変がおこるらしい。何だ、異変って。

登りやすい石段です。

多峯主山。郷土の武将である黒田直邦の墓があります。

くつろぎの時間です。

登山人が好きなモノ、それは入れ子だ。

金時山で入手した手ぬぐいを広げます。『けだもの』って。

さて、帰ろうかね。

山頂直下のクサリ場。冒険心溢れる子どもたちへのサービスか。

飯能中央公園まで戻ってきました。

飯能中央公園のしだれ桜は満開です。

帰りに飯能銀座商店街へ。

お買い物すればハローチップ(サービス券)をゲットだぜ。

和光市にあるレトロな浩乃湯でひとっぷろ浴びて帰宅します。

ああ、程良い春の散歩でした。

おわり

漫画的山行記録
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本日の山行情報

複数人山行/日帰り/ハイキング/マイカー登山

天覧山(てんらんざん)
標高197m
詳細(外部リンク)
多峯主山(とうのすやま)
標高271m

本日のスケジュール

飯能中央公園[着] 06:50 - [発] 06:50
 ↓ 25分 
天覧山[着] 07:15 - [発] 07:20
 ↓ 45分 
多峯主山[着] 08:05 - [発] 09:40
 ↓ 35分 
飯能中央公園[着] 10:15 - [発] 10:15

行動時間:1時間45分(休憩含む)

本日のおすすめ(お土産/温泉情報)

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