アイドル的な存在感漂う丸川ギツネ。

2016年1月31日

丸川ギツネ

丸川荘のホームページを見て、「キツネに逢いに来ました」と親子登山者が泊まりにきました。

昨年末から丸川荘に現れるようになったキツネは、親離れして間もないのか幼い顔付きで、看板娘ならぬ看板ギツネとして愛嬌を振り撒いてくれます。十数年前にも『桜子、桃子』と呼ばれる人慣れしたキツネが訪れていたそうですが、その血を受け継いでいるのでしょうか。

そんな丸川ギツネが頻繁に出没しているとは言っても、毎日現れる訳でもなく遭遇の確率は五分五分。それでも折角なので子供たちには顔を見せに来てほしい。

昨晩は小雪の降る天気にキツネは現れず、その代わりにテンがやって来ました。これまで夜な夜な屋根を駆ける足音だけは聞いていましたが、私自身お目にかかるのは初めて。そんなテンとの出逢いは一瞬で、こちらに一瞥をくれるとピューっと山へと消えてしまいました。

愛嬌のないヤツめ。

そして、快晴の翌朝。
うっすらと雪化粧した真っ白な雪原に待望のキツネがやってきました。

森閑とした早朝の雪景色を背景に、愛嬌を振り撒く丸川ギツネの姿を目の当たりにして、親子登山者はもとより他の宿泊者も大喜び。昨晩の素っ気ないテンとは違って、多くのギャラリーを前にしてもサービス精神旺盛な立ち居振舞いはアイドル的素質アリです。それに加え、昨日から焦らしつつ絶妙なタイミングで登場するとは、天性の何かを持ってるな。