深田久弥の随筆『日本百名山』で紹介され、中里介山の小説『大菩薩峠』でも名の知れている大菩薩嶺。この大菩薩嶺から北西へ1時間ほど歩いた丸川峠に山小屋『丸川荘』はあります。

標高約1700mに位置する丸川荘はランプの灯る静かで小さな山小屋です。

舗装道路もリフトもケーブルカーも無く、丸川峠分岐駐車場(裂石)から標高差約700mの急坂を1~2時間、柳沢峠駐車場からは静かな山道を2~3時間(標高差約200m)と、自分の足で歩かなければ辿り着けない場所に位置しています。電線や水道はなく、人力によって食料や飲み水を荷上げなければならない不便な環境です。当然ながらホテルや旅館で受けられるようなサービスはありません。

しかし、生き物としてのシンプルな営みがここにはあります。

そんな丸川荘の環境に惹かれた私の山小屋生活見習い日記です。

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