36年振りに再会。

2016年3月26日

36年分の歴史

丸川荘が再訪となるお客さんが来ました。

そのお客さんは定年退職された中学校の先生で、36年前に生徒を連れて丸川荘で宿泊されていました。その時の生徒たちは丸川荘での思い出が印象深かったようで、定年退職の記念として今度は恩師を連れてやって来たという訳です。

教え子の恩返し。
イイ話だー。

『教え子に連れられた先生』と聞いて、勝手におじいちゃんを想像していましたが、百名山も踏破した溌剌とした先生でした。と言うより、一番お元気そうなご様子。

そんな先生が山行の御守り代りに36年間大事に持っていたのは、何と只木さん作の『木彫りの鈴』でした。

36年前と言えば、只木さんが2代目として丸川荘を継いで間も無い頃です。木彫り職人としても初期の作品となる『木彫りの鈴』は、朽ちることなく数多くの山域を巡り、長い月日を経て風合いを増し、そして36年経った今、大菩薩へと戻ってきて制作者と再会。

ス!テ!キ!

先生も教え子たちも『木彫りの鈴』も素敵。
この奇跡的な再会に居合わせた私は、まったくの部外者ですが「良いモノ見せてもらった」と感動です。