臭わないトイレは管理の賜物。

2016年2月21日

グッドトイレ賞

本日は朝から好天。昨日に降り続いた雨で空気も洗い流されたのか、富士山が綺麗に見えています。

そんな山歩き日和もあって、本日は登山者が結構登ってきます。その登山者の中に丸川荘のトイレに注目した方がいました。

下水道など無い山中でのトイレ事情は切実です。臭いからと言って蓋をするだけでは済まされず、特に人の集まる山小屋では避けることのできない問題となっています。そのトイレ問題を改善するために長年研究しているのが、丸川荘のご主人こと只木さんです。

丸川荘のトイレは、水洗でもなければ巨額の費用を投入したハイテク公衆トイレでもなく、只木さん個人が管理している一介のトイレです。それでも、バクテリアによる分解、トイレットペーパーの分別など、長年の研究成果により臭わないトイレを実現しています。街では当然かもしれませんが、山中となるとなかなか出来ることではありません。

そこに気付いてくれた登山者。実は西丹沢の青ヶ岳山荘でボランティアをされていたり、過去に小屋番経験のある登山者でした。

カチンコチンとなった山積みの大便を処理する苦労話などを伺う限り、山小屋事情に精通しているようで、丸川荘の臭わないトイレに気付くのも納得です。

街の生活では当然のように感じる清潔なトイレは、下水道等の設備の賜物。こういった当然と思いがちな環境や状況を、改めて実感させてくれるのも山小屋生活の楽しみとしている私です。

山中で臭わないトイレを実現している只木さんも、そこに気が付ける登山者もステキ。

ちなみに、丸川荘では何気に『グッドトイレ賞』の表彰状が飾ってあったりもします。そんな丸川荘のトイレにはお茶目な仕組みが搭載。ご利用の際は一声かけてから、臭わないトイレとお茶目な仕組みを実感してほしいものです。