鹿の鳴き声。

2016年10月1日

霧の丸川峠

丸川峠に向かう途中、鹿の鳴き声が谷間にこだましていました。

「きゅーっ」といった警戒する鳴き声はよく耳にしますが、今回はちょっと様子が違います。

「きゅ~~~~~ん」

独り取り残されて寂しさのあまり漏らした泣き声のように、どことなく切ない響きがします。

これはこの時期に発情期に入ったオスがメスを呼び寄せるための鳴き声です。あまりに切ないオスの泣き声に、母性が働いたメスが駆けつけるのでしょうか。
(※他のオスに対して縄張りを主張している意味もあるようです)

気温や植物の変化だけではなく、鹿の鳴き声からも季節の移り変わりを感じます。