ヤナギラン、エリア拡大中。

2017年5月13日

柵の外へ

丸川荘前では、ヤナギランを主に高山植物を保護する目的でネットや電柵で囲っているエリアがあります。

柵がなければすぐさまシカの食害にあってしまうのですが、只木さんの保護努力により今では数百株のヤナギランが花を咲かせるようになりました。そうして定着したヤナギランの根は広がり、今年は柵の外側にも芽が出ています。

十数年前は花畑だった丸川峠も、ヤナギランを好物とするシカが増えた現在では、柵などの対策をしなければ花が咲くどころか多種多様だった植生も失われつつあるのが現状です。シカにしてみれば必死だとは思いますが、バランスの問題で全て食べ尽くしてしまうのが難点。

とは言うものの、後先考えないのはシカばかりでないのも事実・・・。

それでも毎年芽を出す植物ってホント健気。