カモシカ山行に挑戦します。
カモシカ山行とは2~3日の行程を夜通し歩き続けて日帰りする山行スタイルです。
装備やルートの確認は念入りに行います。
カモシカ山行の舞台は小金沢(大菩薩)連嶺。
頼むぞ、手入れしたばかりのゴロー(登山靴メーカー)。
午前2時過ぎ。藤沢登山口から入山します。
沢を何度か渡りながら確実に山道を辿ります。
闇夜に浮かぶキノコ。
おどろおどろしい書体・・・。
ちなみに大月市のHPによるとココの水は飲んではいけないそうです。
飲んでる人、絶対にいるよな・・・。
あっ、ヤマネ!と思いましたが腹が白いのでネズミの一種のようです。
分岐点に到着。
尾根に乗りました。どことなく不気味・・・。
真っ暗で何が平らか分からない。
頭上には下弦月。
分岐点。またしても不気味な写り・・・。
男の子なら男坂一択。
見晴らしのよい山頂の滝子山に到着しました。
富士山のシルエットに吉田口登山道の光が見えます。
もうじき夜明です。
滝子山を下って先に進むとこんな山頂が。
たぶん、こちらが鎮西ヶ池です。
綺麗に刈り取られた笹藪を進みます。
朝です。
木々の向こうは朝焼けで真っ赤です。
大谷ヶ丸に到着。
緑が爽やかな山道を進みます。
米背負(こめっしょい)峠。その昔、米を背負って峠越えをしたのでしょうか。
天下石山頂。『山頂』いる?
奥に破魔射場丸が見えます。
土が滑って登り辛い・・・。
たぶんハマイバ(破魔射場)丸って書いているのでは?
ここで休憩+うたた寝。
富士山には雲が掛かってきました。
少し進んだ所に正式な山頂がありました。さっきの看板は何だったのだろうか?
キノコ撮影という名の休憩。
奥に黒岳が見えます。
植生保護区間に入ります。
保護されているだけに、この時期でも花が一杯です。
ホタルブクロ。
鮮やかなアザミ。
可愛いお尻も。
タチフウロ。
イタドリ。
お辞儀しているヤマハハコ。
ハナイカリ。
ウメバチソウ。
シモツケソウ。
一輪だけ見かけたヒメトラノオ。
管理が行き届いた山道を進みます。
大蔵高丸に到着。いよいよ雲が上がってきました。
霧中のお花畑へ。
お花畑は保護エリアです。
高山植物に癒されて、カモシカ山行後半に突入。
湯ノ沢峠から黒岳まで約300mの登りが始まります。
うっそうと茂った笹の中を登ります。
振り返ると見える大蔵高丸とお花畑。
牧歌的な草原を登ります。
黒岳山頂かと思いきや白谷ノ丸でした。
富士山はすっかり雲隠れ。
その代わり、うっすらと八ヶ岳が見えました。
改めて黒岳へ向かいます。
この辺りはシダ植物が茂っています。
お持ち帰り出来そうな鉢植えも有り。
黒岳に到着。
苔生した岩場を通過して、
川湖桃沢ノ頭(かわくるみさわのかしら)も通過。
笹原の稜線を進みます。
ほんの一時の晴れ間。
なだらかな丘っぽい牛奥ノ雁ヶ腹摺山。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂です。
引き続き、笹原の稜線を進みます。
キノコ撮影という名の休憩、再び。
黙々と登ります。
赤いヤツも登ってます。
小金沢山へ最後の登り。
荒れて寂しげな小金沢山山頂に到着。
折れて垂れ下った枝が寂しげな雰囲気を助長。
小金沢山からの下りは足場が悪くなります。
こんな感じです。
越えるべきふたつのピーク(天狗棚山/熊沢山)が見えてきました。
狼平から天狗棚山へ無心で登ってます。
眼下には大菩薩湖(上日川ダム)。
石丸峠から熊沢山への登り。間髪いれず一気に行くぞ。
登りきって熊沢山。
ここを下れば大菩薩峠です。
霧中の前方から人の声が聞こえてきました。
人だ!人がいる!!
これまで誰とも遭遇していなかったせいか、人の存在に驚きを隠せない奇妙な心境です。
さあ、最後の大菩薩嶺へ。
雨風であまり良い状況とは言えません。
それだけに大菩薩嶺へと続く稜線上には人の姿がありません。
標高2000m地点を通過。
雨降る雷岩には誰もいません。
樹林帯に入って雨風は和らぎました。
道標に光が射し込む大菩薩嶺山頂へ辿り着きました。
来たぞ、大菩薩。
感慨深く山頂道標に触れた後は、暖かいコーヒーで祝杯をあげるため丸川荘へ向かいます。
丸川荘のご主人Tさんとヨメに迎えられて到着。(ヨメ撮影)
挽きたてコーヒーの味わいとドーナツの甘味に疲労が解消。
程よく疲労回復したところで、柳沢峠へ本日最後の歩みを進めます。
柳沢峠までは終始雨に打たれましたが無事に下山しました。
初めてとなったカモシカ山行は充実感と達成感で一杯です。
ただ、帰りの温泉では放心しました。(画像はイメージです)
ありがとうございました。